世紀末から20世紀初頭を生きた男女の人生を描きましたが、
若くて美しい愛もいいけれど、人生の悲哀を知ったのちに選び育てていく愛もまた良いのではないかと思いまして。
ぶっちゃっけ、たっちんが芳雄君をユリウスと呼ぶのを聞きたかっただけという妄想なんですが。
シャルロッテはユリウスを愛したようにヘルマンを愛したわけではないですが、家族3人愛のある幸せなものだったと思います。
ヘルマンは未だユリウスを愛しているシャルロッテの心をもすべてを受け入れたのです。
こんな心の広い男なんているわけがないと思う人もいるかもしれませんが、
こういう男でなければ、実の子のことも大切にはしません。
ユリウスのようにとことんついていない男もいます。でも誠実に生きることで立ち直っていく人間はそういうものだと私は思いたいのです。
物語の最初と最後、シャルロッテが人生の最後に思い求めるのははぐれた夫ヘルマンと我が子フリッツです。
認知症で体も弱り病院で娘や孫のこともよくわからない。
それでも、生死が不明な夫と我が子を呼び続けます。
シャルロッテは頑なに生きることもできた。でも運命を受け入れ、幸福な人生を送ります。
でも彼女の本当の心残りが呆けてしまったからこそ出てきてしまったともいえるし、ユリウスにはそれが解っていた。
だいぶ長いので刈込が必要だと思いますが素直に結ばれない恋愛ものもいいかなと思いました