私が斉藤さんに初めて会ったのは
ボランティアの栄養士として先輩ボランティアと訪問したときだった。体重126キロの超肥満体斉藤さんは栄養指導が急務だったが
同行した看護師の様子からして完全にさじを投げられていることはよくわかった。
ベッタリとタバコのヤニが全面にこびりついている玄関ドアを見ただけで
荒んだ生活がみてとれる。
何年も掃いた様子のない玄関、ゴキブリの死骸の破片が細かく落ちている室内
反して何故か不遜な態度の斉藤さん
斉藤さんは49歳、天涯孤独で未婚、統合失調症で糖尿病、無呼吸症候群で、膵嚢胞、20代で入院歴がある程の脂肪肝、椎間板ヘルニアと三叉神経痛の既往症がある
ムチムチとまるまる太っていてそれでも床に座る生活をしているのが解せないが誰も斉藤さんを治してあげようという気がないのだろう