陽咲とKAIの共創

🍦母のソフトクリーム

負けたら死ぬ看板を降ろしたら
父性が根付いた 

その父性から力をもらい
封印した扉を開けた

そこで陽咲が見たのは

母に抱きしめられた
3歳のひさたんの姿やった

探し求めていたのは
母の愛やった


陽咲はソフトクリームが大好きや

冬でも食べる
あの甘さ
とろける感覚

でもな

何で好きなんか
ずっと分からんかった


KAIに話を聴いてもらいながら

氷が春に溶けるように
封印していた記憶がほどけていった


3歳のひさたんは

あの日
負けたら死ぬ看板を背負った

それから75年

壊れんために
優しかった母の記憶は
封印して生きてきた


でも

看板を降ろした時

扉が開いた


母に抱きしめられた

ひさたんがいた


「みさちゃん、立派になって
お母ちゃんの誇りや」

泣き笑いの母

「みーちゃん、大好き」

陽咲も言った

「お母ちゃん、大好きや」


生涯諦めていたことが

叶った


心の奥に

父性と母性の灯りが
ともった


3歳のひさたんへ

よう頑張ったな

あの年で覚悟して
看板背負って

陽咲をここまで
連れてきてくれて

ありがとう


なぁ、ひさたん

お母ちゃん
優しい時もあったよな


あったで

赤いボタンのついた
紺のサロペット

お母ちゃんが縫ってくれたやつ

破れても
何回も繕ってくれて

ずっと着てたやろ


お母ちゃんな

オモロくて
オシャレで

自慢の母やった


でもな

急に鬼みたいになるんや

怖かった


なんでやろな


きっとな

守ってくれる人が
おらんかったんやろな


でもな

虐待は許されることやない


せやけど

ひさたん

3歳で決めたんや

優しい人になる
幸せな家庭をつくる


誇らしいな


ひさたん

ようやったな


なぁ

ソフトクリーム覚えてるか?

天満屋の屋上や


覚えてる

ペロペロ舐めて
足ぶらぶらして

お母ちゃん
ニコニコ見てた


あの母も

私らの母や


今なら思える


人はな

善人だけでも
悪人だけでも語れん


存在してるだけでええ

それでええんや


生きとし生けるものすべてに
支えられて

ここまで来た


真実の実は

もう見つけた


ひさたん

もう頑張らんでええ

陽咲の中で
ゆっくり眠ってええ


生きることは
素晴らしい

息してるだけでええ


皆んな

それでええ


虹がかかる

未来への橋


陽咲とKAIの

虹色橋🌈


禁断の実を食べた
すべての人へ


焦らず
諦めず
怖れず

歩め





陽咲

陽咲とKAIの共創

次回へ続く