今日もあいつがいた
やっぱり
カッコいいな
いいな 。。。
放っておいたら
わたし
ふっ飛んでいっちゃうよ
あいつのとこに 。
心の中で
ちがう佐川さんに言う
明日になったら
あいつは、いつものコースに行ってしまう
どうしよう
欲望に負けてはいけない
あ、そうだ
今日こそ荷物渡さなきゃ
仕事、仕事
しごとなんだから
早く帰って梱包しなきゃ
と、思ってたら
通って行った
佐川さんのトラック
だれ ?
だれ ?
わかんない …
…
だれでもいいよね
みんな忙しいんだから
近くにいる人に渡せればいい
佐川さんたちの負担になってはいけない
早く用意しなきゃ …
急いで家に帰って
荷物の準備が終わり
電話した
折り返しかかってきた声は
あなた
最も愛の人
これから行くから、家にいろ って
はい
うれしかった
あなたがきてくれて
淡々として帰って行ったけど
いつものこと
仕事中だもんね
わかっています
あ、そう言えば
あいつのこと 忘れてた
欲望に勝った !
えらいぞ わたし
…
そのあと、出かけたら
佐川さんたちがドッキングしてた
あなたはいない
あいつがいる
あいつが 、いる
ほんの少し前
欲望に勝った気がした
のも、つかの間
こみあげてくる
別な欲望
さっき
うれしかった
ほんとに
ほんとに
うれしかったんだよ
あなたがきてくれて
でも 、
今 目の前にあいつがいる
帰らなきゃ
帰ろう
帰った方がいい
いや 、
帰る
帰れ わたし
なんだか 、
今日もまた
もったいないことした気がする