LINEをやめました。

 

 

楽曲の制作でずっとコンピュータのスクリーンを眺め、それ以外の時間はスマホを眺めているという電脳生活って果たしてどうなんだろう、というのはここ数年の課題で、一番の原因であるLINEについにメスを……。

 

再三書いて来ているのですが、ADHD(注意欠如多動症)の中でも筋金入りのAD(注意欠如)傾向であるワタクシ。

 

引用元

 

 

うん……。ほぼ全部……。中でも物事の優先順位をつけられないというのがありまして、

 

【やらなくてはならないけど達成するのに大変なこと】 vs 【楽に人からの反応が得られるもの】

 

となった時に、当然誰もが後者を選びたいわけですが、とはいえ間に合わなくなるからとか止めておこうとか、じゃあ30分だけとか、何かしら折り合いをつけて前者に取り組んだりする中、僕の場合はそれがかなり極端に後者に、さらにそこに過集中してしまう傾向にあります。

 

【部屋の掃除】 vs 【楽曲制作】

 

この2択でいえば僕が選ぶのは快楽度の高い後者で、ここは職業上特に問題ないのです。

 

ですが、例えば

 

【どうしても決まらないストリングスのフレーズの作成】 vs 【友達とのLINE】

 

ここにおいても、とにかく全て楽な方を、つまり後者を選んで、気づいたら3〜4時間いろんな人とLINE……ぎゃー、みたいなことがザラ。

 

同じくそんな理由で〆切の明け方に読み応えのある立派なブログ(※自己判断)が完成したところでマジで優先順位よ……。

 

そんなこんなで、まずはLINEに関して半年くらい掛けて徐々にペースを落として来ていたタイミングで訪れたコロナ禍。……また元の木阿弥。

 

ということで、本来であればLINEで繋がっている皆さんに完全にお伝えしてからやめるべきだったのですが、絶対に「やっぱ便利だし辞めないでおこう……」「この大量に買ったスタンプもったいないし……」ってなるのが目に見えていたので、先日朝起きて「よし、今だ!」とLINEのアカウント削除ボタンを押してみました。

 



 

……嗚呼、なんだろう、このゾワゾワする背徳感と謎の達成感。

 

ちなみに、先日このSNS(LINE)をやめる姿をSNS(Twitter)にアップする、という現代人の闇みたいな行動を取ってみたところ、数人の方からは「大丈夫?」と電話でお問い合わせいただく事態となり赤面。あーーーー、恥ずかしい!自分が泣いてる姿を自撮りしてアップする人みたいに思われてそう!

 

僕の本職である音楽のアプリSpotifyやAPPLE MUSICを理由を告げずに辞めても「へぇー」としか思われないと思うのですが、LINEは理由告げずに辞めると現代社会において意味深なメッセージになるんだな、と改めて。意味深だと思って見直してみると、動画が無意味に薄暗いのも意味深。朝起きてすぐだったからカーテン開けてないだけなのですが。そんなことも分からないネットリテラシー低男(ひくお)で大変失礼致しました。

 

にしても、今から20年前、夜中の明治通りを池袋から新宿に向かい歩きながら作曲をしていた時に、友人から僕のJ-PHONE(当時)に「戦争がはじまったかも」と電話が掛かってきたあのアメリカ同時多発テロの日のことをときどき思い出します。

 

当時でも確かショートメールみたいな機能はありましたが、スマホもSNSも存在せず、僕は歴然と孤独で、きっとその孤独に最適な色を添えるように音楽をやってて、そしてそんな自分の孤独を決して悲しんではなかったし、あの日作っていた曲の出来は今考えても悪くない。やはり今ほどの頻度で人と繋がってる必要な無いんだろう。きっとそうなんだろう。いや、本当にそうかな。いや、きっとそうだ。

 

……と思った日から1週間経ちましたが、仕事のやりとりも電話やメールでやれば良いし、信頼している友達たちとこそ、頻繁に瞬発力を要する言葉のラリーをしなくて良いのかも、という結論に。

 

なにより僕にとってグループLINEなるもの(それも5人以上くらいの)が難しすぎる!まるでずっと輪に入るタイミングが分からない大縄跳びのような。仮に上手く入れたとしても、あれ、自分いま結構出しゃばってますかね?みたいな自意識過剰な感情を抱きながら、どのタイミングでスマートに他の人に譲ったら良いのかも分からなくなってしまったり。

グループLINEは瞬時性やバランス感覚をも完璧に操る天才たちが集まる魔境だよ……。

 

 

 

さて、本業の話も。先日もブログを書いたCreepy Nuts × 菅田将暉「サントラ」のMVが解禁になりました。僕はDJ松永さんのアレンジのお手伝いみたいな形で共編曲で参加しています。嗚呼、にしてもこの曲の青春感に僕は本気で救われる……。ぜひチェックしてみてください!

 

ベースは大神田智彦くん、ドラムはオーサカ=モノレールのSokiくん、ギターは磯貝一樹くんです。