ハッピー・ニュー・イヤー・イブ!

 
12月はありがたいことに恐ろしいほど仕事が集中しており(おそらくお仕事の早いプロデューサーの皆さんはこんなことは日常茶飯事だとは思うのですが、僕は仕事がスロー!)、ようやく12月2回目のブログを更新します。年が明けてしまう前に。
 
 
誕生日の翌日は初めてご一緒する高校生のアーティストさんのサウンド・プロデュース+レコーディング。
 

大きな区切られてないスタジオでいっせのせで演奏したので、ドラムのマイクにギターやベースの音も入ってしまう感じで、基本的にはやり直しのきかない大変スリリングな録音でしたが、皆さんバッチリでした。打ち込みも大好きだけど、やはり僕は生楽器が好きだなー!ドラムはノーナ・リーヴスの小松シゲルさん、ギターは田中義人さん、ベースは大神田智彦くん、バイオリンは青山英里香さん、ありがとうございます。
 
不惑超えの男性4人までもがアーティストさんに教えられた小顔に見えるポーズを実践してるのは、思った以上にレコーディングが上手く行った高揚感ゆえ……。
 
 
 
 
 

由紀さおりさんの帝国ホテルのディナーショーのリハーサル。今年もメンバーに誕生日のサプライズを仕掛けて貰いました。今まで1回もサプライズに気付いたことのない、大変高度な鈍感力の持ち主、それが私です。ヒェア、ヒェア!
 
にしても、12月の前半は譜面を書いても書いても終わらなかったのは、今回は12〜3曲くらいに渡る由紀さんの過去曲のメドレーを作った為。由紀さんは50年のキャリアの中でステキな曲たくさんお持ちですが、今回改めてときめいたのはあの「男と女」(♪ダバダバダ、ダバダバダ〜)のフランシス・レイが由紀さん用に70年代に書き下ろしたという伝説の「恋におちないように」という楽曲。何度聴いても名曲すぎる……。
 
 
 
 
今年の前半に土岐麻子ちゃんと僕の共通の知人が結婚した際に作った楽曲が、これまた土岐さんと僕がこの5年ほど年1でディナーショーを続けさせて貰っているANAクラウンプラザ熊本ニュースカイのCMソングになる、という縁が縁を呼ぶ出来事があったので、そもそも小学校の同級生という縁の2人で久々にレコーディング。
 
改めて土岐さんの歌詞の世界観・語彙も、声の清潔感・清涼感もワンアンドオンリー。珍しく土岐さんの詞先で、僕が後からメロディーを書き、その曲の余白にまた歌詞を、というやりとりで出来た一曲「picture flame」はこちらのサイトでサビだけ聴けます。あと年始に土岐さんのラジオ番組でフル尺が掛かるみたい。気になった方はぜひチェックして下さい。
 
当楽曲の素晴らしいマスタリングをして下さったエンジニアの小柳令奈さんのお犬様。小柳さんにもご協力を仰ぎインスタ映えを狙った1枚。
 

 
 
 
続けて半年ぶりくらいに沖縄でHYのレコーディング。
 
 
急に路地から車が目の前に飛び出して来たり、反対車線の車が急に僕の目の前にUターンしてきたり、ご老人が横断歩道の無い道の真ん中をのんびりと自転車で往来していたりと、否応無しに沖縄の洗礼を。
 
大好きな首里のCONTE(コント)でご飯を食べ、ぼんやりとインスタに写真なぞアップしてたら、HYの仲宗根泉さんにもうスタジオ始まってるから早く来い!とインスタ経由で叱られ、時計を見て腰を抜かしました。余りに久々の沖縄で、明らかにドロドロに気が緩み倒して旅行者気分!スミマセーン!
 
 
 
そのバチが当たったのか、翌日は行きつけのピザ屋さんマルミヤクラフターで、今度は僕が沖縄人に1.5時間待たされるという憂き目に。時間は大切!時間は自分だけのものじゃないんだから、遅刻は絶対にダメだぞ!(説得力皆無)
 
 
 
 
 
 
帰京して、人生2回目のコライト作業。コライトとは人と一緒に(=co)曲を書く(=write)ことなのですが、僕はいつも自分の頭の中で綿密に設計図を描いてから曲を書く方式なので、その場でポンポンアイディアを出すコライトという作業が恐ろしく難しかったです。
 
お笑いでいうならば、綿密にネタを作る人と、瞬発芸の大喜利が得意な人が居て、僕は明らかに前者。コライトに必要なのは後者の才覚なのかも。今の時代はコライトが凄く増えているそうなのですが、僕的にはもうちょい鍛錬が必要なようです。
 
 
 
 
 
JUJUは2曲歌のレコーディング。ドR&Bと、ドPOPSを歌い分けるJUJUの声のキャラクターのバリエーション。俳優さんとかに近い才覚なのだと思う。
 
そんなレコーディングの際にJUJUが生み出した謎のキャラクター「毒饅頭」(字は僕が書きましたが饅の字が間違えてます)。ようじやのあぶらとり紙的な感じで、売りだせないだろうか……(皮算用)。
 
 
 
 
 
 
いつもお世話になっているリトルナップで台湾ナイト。台湾出身のりていさん作の台湾プレートがめっちゃ美味しかった。店主の濱田大介さんと、Young Donutsのラッパー東行氏によるキ●●イのようなユニットに、よりによってその場でカシオトーンで参加させられる時刻絵図。ああ、この時の瞬発力が先日のコライトの際にもあれば……!
 





からの、年明けの明治座の譜面最終稿作成で自宅で数日の山籠り。一度やったリハーサルを経て、部分的にキーが高すぎたり、尺が長すぎたりと諸々で微調整をするのですが、そんな譜面を12時間くらい見ていると「☆¥°+〒々♪……ぎゃああああああ!」と気が触れそうになるので、真夜中に「大輔頑張れ!」の歌(作詞作曲・自分)を歌いながら自分を鼓舞……。あと竹原ピストルさんの曲にも知人のダイスケさんを励ます「どーん!とやってこいダイスケ!」という曲があるので、それも夜中に熱唱。自分で自分を励ましてて、可哀想……。
 

 
 
 
そんな日々の深夜、コンビニに向かっていたら道の真ん中で革靴を発見。僕以上に「ぎゃああああああー」となった人の所業に違いない……。靴を脱ぎ捨てたどこかの"ダイスケ"よ(ユウジかも知れないし、ゴロウかも知れないけど)、あなたも頑張ってくれ!
 

 
 
 
 
我がバンドのベーシストの大神田くんがある日突然厳格なカルボナーラ原理主義者になって、絶対に生クリームを使ったものを許してくれないので、ライブ前に演奏するホテルのシェフに頼んで作って貰ったら、シェフの腕が凄すぎたのか、生クリームを使わずに生クリームのような食感を再現して下さったため、普通のカルボナーラと違いが余り分からず……。なんか、そういう諺あった気がする。覆水盆に返らず?それは一度起きてしまったことは二度と元に戻らないってやつか……。
 
 
 
 
 
 
羽田空港に新しく出来たLDH kitchenにてToshlさんのライブをアレンジャーの松浦晃久さんと鑑賞。改めてToshlさんの声の絶対無二感と、想像を超えてくるサービス精神に、エンタメの固定概念を覆された感がありました。ライブってもっともっと色んなことやっちゃって良いんだ、という発見。EXILE NESMITHくんとのデュエットも素敵だったなぁ。
 
尚、僕が書くまでもないですが、松浦晃久さんは名だたる方の作品を手がけておられて、僕のデビューEP「Before The Dawn」でもアレンジをして下さってるアレンジャーの大家でいらして、今回Toshlさんのアルバム「IM A SINGER」で盤面共演できて大変光栄でした。
 
 
Toshlさんとは念願の写真も一緒に撮らせて貰いました。やったー。といいつつ、僕は何気に緊張しちゃって、右手でも同じフィンガーマークをやっちゃってる……。ピアニストなので左右の手でユニゾンしがちということで……。
 
 
 
 
由紀さおりさんの帝国ホテルのディナーショー。50年歌い続けて来られたことを43年しか生きていない僕が分かりようがないのですが、今回楽曲のメドレーを作って思ったのは、本当にいろんな時代のいろんなタイプの楽曲があって、どの時代にも必要以上に固執することなく、でも大切な部分は絶対に変わらずに乗り越えて来られたんだろうな、ということ。そんな誇りに満ちた50周年の空気を共有できることは本当に幸せなことです。
 
 
からの、クリスマス明けは今度は年明けの明治座のリハーサル。僕たちより由紀さんが大丈夫なの?と心配になってしまうほどですが、由紀さんはラスボス的な強靭な体力をお持ちなので、僕も泣き言をここくらいでしか言えない。夜な夜な自分を励ます歌を歌っていたなんで、ここにしか書けない……。
 
 
 
という訳で、どんなに忙しくても常にどんと構えていらっしゃる由紀さんと違って、僕は誰よりも大きな声でヒーヒー言いながら12月を過ごしたので、29日から先ほどまで、つかの間の逃南。石垣島へ。雨が降ってて思っていたより若干肌寒かったですが、石垣在住の旧知のお世話になった方々に会えて本当に嬉しかったです。
 
 
最後はどんでもない高級品、波照間島の幻の泡盛「泡波」も頂いてしまったのですが、これから年越しで飲んじゃおう。本当に素敵な時間をありがとうございます!
 
 
 
尚、先日急に国際便のDHLから「中国の深圳より郵便物」とメールが来て、え?何?全く覚えがないんだけど、なんだろう、麻薬組織による誤送?とか想像力をマックスに働かせて怖がって居たのですが、蓋を開けてみたら、1ヶ月後くらいに届くと言われていたのに、劇的に早く到着したiPad Proでした。AppleのHPで注文すると中国からDHLで届くなんて想像だにしてなかった。
 
2019年は譜面は基本これで対応できるようにシフトチェンジします。
 

 
 
皆様、2018年は大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。