先日も書いたバンドネオンの話の続き。

 

この2年くらいで異様にバンドネオンに魅了されてまして、触ってみたいけど異常に難しいかつ、殆どがビンテージゆえに品薄で、高い、という話をブログに書いたところ、家から歩いて数分のところに住んでいらっしゃる方がそのブログを運良く読んで下さっていて、ご連絡を頂き、なんとその方の家にビンテージのバンドネオンがなんと2台もあることが判明。

 
先日、厚かましくもその方のお宅にお邪魔して触らせて頂くことに。叔父様がプロのミュージシャンだったそうで、素晴らしい年代モノのフルートから、ヤマハのCP、ジャズのレコードまで、音楽に携わる者としては夢のような空間でした。かつ、競馬とオペラがお好きという英国王室みたいな趣味の大学生の息子さんがいらして、将来的には著作権を扱う国際弁護士を目指していると。
 
近所には、年代物の異様にコンディションの良いバンドネオンと共に、そんな末恐ろしい逸材までもが居たとは……。今まで僕の知ってた近所とは全然違う……。
 
 
さて、バンドネオン。指使いの覚え方は、パソコンのブラインドタッチを覚えた時と同じ。つまり、何の規則性も、理由も無い……。
 
パソコンのキーボードがアルファベット順じゃないように、バンドネオンのボタンも本来隣同士の音が、ある時は近く、ある時は思い切り遠くに位置に配置されていたりするのです。トランプの神経衰弱にも近いかも……。覚えるしかない……。
 
さらに、ボタンの見た目が全部同じで、ピアノの白鍵黒鍵のように全く目印がない。何も書いてないパソコンのキーボード状態。そして、左手と右手の双方にボタンがあるのですが、左右配列が完全に違う!なぜ!酷いじゃない!余りだわ!私が何をしたって言うのよ!さすが「悪魔の発明した楽器」と呼ばれていることだけはある!それと比べたらピアノとかギターってなんて簡単なんだろう……。
 
 
なんとその方のご好意で、教本と一緒に悪魔の発明した楽器をしばらく貸して下さる、とのことなので、家で時間がある時に指使いを練習中。ファだと思って押したボタンが、急にオクターブ上のソだったりするので、ご近所さん的には本当に悪魔の音楽みたいに聴こえているかも……。
 
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見た目はべらぼうに美しいです!