以前書いたAK-69さんと、前回書いたSALUさんのリミックスが合体して、フル尺のシェネル「Destiny(Remix)feat. AK-69 & SALU」として、7月28日に緊急発売されることになりました。僕もこの話聞いたのつい先日で、もうリリースされる、って、ユニバーサル(レコード会社)のフットワークが軽すぎで素晴らしい。めちゃくちゃ格好良いので、絶対に皆さんに聴いてほしい!
さて、僕は由紀さおりさんとマルシアさんのステージで石川県の七尾へ。まず羽田から1日2便しかないANAのフライトで能登空港へ。愛称は「のと里山空港」。
個人的には「鳥取砂丘コナン空港(鳥取空港)」とか「出雲縁結び空港(出雲空港)」のような空港の愛称は必要ないと思っている派です。例えるなら、学校の先生に自分のことをニックネームで呼んで、って言われているようなこそばゆさがあるのです。ただ同姓というだけで、「今日から担任になりました藤岡です。ディーンって呼んで下さい!」みたいなことを中年の先生に言われてるようなイメージ。やだ!呼びたくない!
それはさておき、仮に「里山」を使いたいならば、せめて「能登さとやま空港」の方が良くないですか。「能登」は絶対漢字表記の方が格好いいと僕は思ってしまいます。ロビーには演歌が流れてましたが、その旅情が「のと」だと物足りないのよ〜。
と、空港の愛称についてとやかく言っている間にバスで1時間、七尾の街へ。
酒屋さん。いい!
北陸ではんこ屋さん、といえば、僕の中では藤子 不二雄Ⓐの「まんが道」。開運のはんこを掘ってもらう、という話があるのです。
生まれて初めて見た祝儀袋屋さん。店内には巨大な細工のされた結納品も展示されてて、北陸の嫁入り道具の「花嫁のれん」の話も伺えました。「のれんをくぐって(嫁いで)からが、もう長くて大変なのよ〜(笑)」とは女性店主の七尾ジョーク。
萌え町名「作事町」。本当は「塗師町」の町名板を探していたのですが、15分くらい探しても見つからなかった。残念。
たまたま直前に電話したら席が空いていた「幸寿し」。異様な美味しさ、と思ったら、基本的には全く予約の取れない店だそうで、知り合いのカメラマンが、いま日本でいちばん行きたい寿司屋さんだ、と言ってました。まーじーかー。のどぐろ、神でした。12巻で3200円。東京だったら、5倍くらいしそう。
はしご酒で、散歩していた時に見かけて気になっていたおでん屋さん「小なみ」。お母さんは大の前川清さんファンで、そのことを突っ込むと「ダハハハハ」と爆笑してくれます。亡くなったご亭主が看板屋さんで、先ほどの祝儀袋屋さんの看板も書かれたとのこと。おでんも美味しかったけど、思い切り生きてるドジョウにお母さんが片栗粉をまぶして油の中にボーーーーーンした素揚げがとっても美味しかったです……。1匹油の中から脱走したドジョウが居たけど、再び捕獲され、私どもの胃の中へ……。RIP……。
店内では菅原洋一さんの「知りたくないの」が掛かっていました。プレスリーで有名な洋楽のカバーですが、能登で聴くと日本の良心みたいに聴こえるのが不思議……(蛍の光現象)。良い曲なので聴いてみて!にしても、能登半島に着いてから、色んな店で、色んな場所で、ずっと歌謡曲とか演歌が流れているのです。歌が、それも、きっと物語がある歌がお好きな土地柄。
翌日は2時間のショー。七尾の人生の先輩方がもの凄〜く熱くコンサートに参加して下さったのが嬉しかった。皆さんが歌謡曲が大好きなのが分かる!たまたま由紀さんとマルシアさんのデュエットで「知りたくないの」も演りましたが、由紀さんが日本酒だったら、マルシアさんはバーボンみたいな、お二人の解釈の違いが凄く素敵なカバーでした。また聴きたい!
菅原洋一さんと、由紀さおりさんと、マルシアさんと、AK-69さんと、シェネルと、SALUさんが出てくる、不思議なブログになりましたが、冒頭にPVを貼った「Destiny」も僕が由紀さんとご一緒することで得た歌謡曲のインスピレーションが多分に含まれている曲だったりもするから、実は全部繋がっているのかも。
最後に。ご高齢の方の多い七尾で見かけた若い(そこそこ中年の)もじゃもじゃ2人。バンドメンバーです。