少し前に観た『海は燃えている』というドキュメンタリー映画。

イタリア最南端にあるランペドゥーサ島は住民が5,500人くらいの小さな島なのですが、この20年で、アフリカや中東から約40万人の難民が地中海経由で船でやってくるのだそう。

 

僕は民族とか、国境とか、離島の文化とか、その手の話題が大好きなので、あくまでもランペドゥーサ島ってどんな場所なんだろう、という軽い気持ちで観に行ったのですが、まぁ、びっくり。パンフレットによると、2015年に日本政府に難民申請した人の数は7,500人ほどで、うち許可が下りたのは27人だけなのだそう。じゃあもっとたくさん受け入れれば良いじゃん!という簡単な話では無いのは承知しているのですが、この映画を観ると、何も手を差し伸べないことは恐ろしいことのように思えてきます。

というディープなテーマを扱っている、静かな展開、されど衝撃的な内容なのですが、同時に島の少年の成長を追いかけているドキュメンタリーでもあって、ランペドゥーサ島は実に素敵な場所でした。パスタを食べるシーンが最高。


ダメ押しで、ベルリン国際映画祭で、審査委員長のメリル・ストリープが絶賛してグランプリを獲った、と有名人の名前を補足情報として付け加えてみよう。

 

機会があったら観てみて!