第59回グラミー賞、アデルが主要な賞を独占で圧勝でしたね。ですよねー、って感じもあるし、分からなくもないけどさー、みたいな気持ちも若干。

そんな中、先日Sky's The Limitの"どファンク"なレコーディングでもお世話になったマサ小浜さんが全面的に参加されているアルバム、ファンタスティック・ネグリートの「ザ・ラスト・デイズ・オブ・オークランド」がベスト・コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞を受賞しましたね。おめでとうございまーす!
 
中盤のスーパーブルージーなギターソロ!


そんな音楽の祭典がLAで催された朝に、同じくLAでシンガーのアル・ジャロウが天に召されました。本当に天に召されたという言葉がピッタリのアーティスト。7年前に来日した際に、有坂美香さん、松本良喜くんと、多和田えみちゃんと観に行き、余りの音楽の神様ぶりに、全編号泣だったことを思い出します。

5拍子のジャズの名曲「テイク5」のカバーが有名なアル・ジャロウですが、3拍子?6拍子?のオリジナル曲「フライ」(1978)がとにかく好きです。サンパウロのジャズフェスの生演奏の映像もあったのですが、アルバムの演奏(カラオケ)の上で歌ってるこの映像が、後ろのクリスタルなセットと相まって好きです。アル・ジャロウの歌と自由すぎるスキャット、そしてローズ(エレクリックピアノ)の多幸感!スティービー・ワンダーの「可愛いアイシャ」のエンディング同様、永遠に終わらないでほしい……。リアル・レジェンド!
 


あー、やっぱりアル・ジャロウみると、何か幸せすぎて哀しくなってる感じというか、幸せと哀しみが表裏一体なような気がして、泣けてくるんだよな。天国でもどこでも絶対に音楽と戯れているはず。どうか安らかに。