革命期のキューバの音楽を聴きながら、フィデル・カストロを偲びます。
キューバは、一時は経済状況が悪化して海外からレコードの材料の塩化ビニールすらも調達できないような時期があったり、他の社会主義国同様に芸術表現に全面的に寛容という訳では無かったりで、必ずしも僕のようなポピュラー音楽家が住みやすい国とも言えませんが、それでも10年ほど前にフィデル・カストロ健在のキューバを訪れることが出来て良かった。
あの古いアメ車の博物館のようなハバナの街並み。あの時大量に購入して、ハバナの郵便局から日本に送ったキューバのポスターはどこに行ったんだろう。今のところ僕の元には届いておりません……。ハバナ港の倉庫の奥の方に10年間眠っていると思うと、それはそれでドラマチック。
これは別のタイミングで購入したもの。今も寝室に飾って毎朝見てます。向かって左の耳の欠けている箇所は、買った時点であった虫食い。
で、今聴いてるホセ・アントニオ・メンデス(José Antonio Méndez)は、それまでのキューバ音楽を大幅に洗練させたフィーリンというジャンルの大家。ブラジルにおけるアントニオ・カルロス・ジョビン(ボサノバのオリジネーターのひとり)みたいな立ち位置の人。低い声の女性のようですが、男性です。
以前「国交回復」と「フィーリン」というブログでフィーリンについて触れているので、ご興味ある方はチェックしてみて下さい。