冨田ラボ(冨田恵一)さんのツイッターで知った、編曲家・作曲家のクラウス・オガーマンが亡くなったというニュース。オガーマン本人のHPが無いので、何を以て公式発表とするのかが難しいのですが、アル・シュミットが6月17日にFacebookに書き込みしているので、恐らく本当なのでしょう。

ドイツ(現ポーランドのラチブチュ)生まれのオガーマンですが、ブラジル音楽との相性が非常に良く、巨星・アントニオ・カルロス・ジョビンの音楽が世界に広がったのは、この人のアレンジによる部分が大きかった気がします。


ジョビンの一連の作品、




マイケル・フランクスの「アントニオの歌」

(この「アントニオ」は、上のアントニオ・カルロス・ジョビンのことです)



ジョージ・ベンソンの「ブリージン」



他にもフランク・シナトラ、バーバラ・ストライサンド、ダイアナ・クラール、ビル・エヴァンス、シンガーズ・アンリミテッド、マイケル・ブレッカー……うーん、いくらでも出てくるな。86歳だったので、大往生ですね。僕はオガーマンの紡ぎ出す優雅なオーケストレーションが本当に大好きで、実に多くの影響を受けました。たくさんのたくさんの感動をありがとうございます。



数ある名アレンジの中で、上に挙げた程は有名ではないですが、一番好きなのはこれなのかも。ジョアン・ジルベルトの「AMOROSO(イマージュの部屋)」に収録されている『ベサメ・ムーチョ』。にしても、今年は本当にたくさんの敬愛する人が亡くなるなぁ……。