(前回からの続き)

泊まってる宿のホストのルイの情報と、ニューヨークタイムスの弾丸旅行コラム『36 Hours』の情報を合わせると、ほぼ完璧かスケジュールが出来上がりました。という訳で、永久保存版、まさかの1日半でブエノス・アイレスを回る。以下、ダイジェストで。


まず向かったのはラテンアメリカ・アート美術館、通称MALBAです。

メキシコのフリーダ・カーロや、ブラジルのアマラルの絵なんかもありました。僕の住んでたフィリピンもそうでしたが、カトリックの国のアートって、色彩が華やかというよりは、結構ずっしりと重い印象。業を背負っているというか……。

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アルゼンチンは、ブエノス・アイレスを中心とした伝統のタンゴの他に、もちろん普通のポップスもあれば、(都会の喧騒を嫌う)カルロス・アギーレに代表されるモダンなネオ・フォルクローレも。いろいろ教えてもらうべく、街歩きしながらCD店へ。

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Oh……。お目当のCD店は週末で閉まってました……。





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夕食。世界に誇るアルゼンチン牛。本当に美味しかった!




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知らない人に泡を沢山掛けられる謎の祭に遭遇。この日ばかりは無礼講のようで、子供達の悪ノリが半端ない。

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お目汚しの顔は1/9のサイズで。




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1軒目のタンゴバーで歌のタンゴを堪能。喩えるならば、シャンソンとかに近いかも。濃厚に交わされる前のカップルの接吻を観ながら、ちょっと寝落ち。




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2軒目のタンゴバー。最初はレコードでタンゴが流れていたのですが、途中で本物のタンゴ・オーケストラが出てきて演奏を始めて、それに合わせて座っていた老夫婦が粛々と踊り出した瞬間に、ワタクシ、何故か感極まって大号泣。僕、自分のおばあちゃん(素人)の日舞とかにも弱く……踊りって、若さの躍動感もありますし、積み重ねられた年輪の凄みもありますよね。

そして、何よりタンゴ・オーケストラの演奏が本当に上手い!余りに感動して後日知人に聴いたところ、ブエノス・アイレスの音楽大学は世界でも屈指のレベルだそうで、至極納得。

いずれにせよ、泣いてしまったのは、朝から色々あって疲れていたから、とかいうどうしようもない理由じゃないと願いたい……。




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翌朝、名物の日曜市で早速オールド・タンゴのLPを調達。チョリパンというアルゼンチン・ホットドッグの有名店を調べていたら、「そんなネットに載っているようなものは全部観光客用のぼったくりよ。すぐそこの店のも美味しいわ」と言われて買ったチョリパンが大変マズかった件。

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よくこれを勧めたな!(怒)




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パレルモ・ソーホーの街並。パリほど気高くもなく、ニューヨークより空が広く、ロンドンより色彩が豊かで、その上で街に流れてる音楽は格好良いんだけど、やはり南米、ちょっと気怠い。




そんなこんなで、猛ダッシュで駆け抜けた実質1日半のブエノス・アイレスを我が物顔で語るのは「恥知らずめ!」と怒られそうなので極力控えますが、いかがだったでしょうか。少なくとも僕はまだまだ見ていないものがたくさんあるので、絶対にまた行かなきゃなと思いました。

そして、このブエノス・アイレスの洗練を好むか、もしくはブラジルのストリート・カルチャーっぽいエネルギーを好むかは、これまた人それぞれかも。またブエノス・アイレスを一歩外に出れば、洗練とは一味違う素朴なアルゼンチンが広がってるそうで、個人的にはそちらにも非常に興味があります。

ただ、単純に安全面や英語が通じるか否かの観点だけで言うならば、特に女性の方にはブエノス・アイレス、お勧めです。ただ、やはり非常に遠いので、まずアメリカかヨーロッパに滞在して、その流れで行かれるのをお勧めします……。