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新年早々甚だ華やかさに欠ける話題で恐縮なのですが、タワレコに新譜を漁りに行きまして、帰宅して1枚目に開封したキューバのヘマ・コレデーラという人のCDにハマってしまい、未だ他のCDを開封出来ずにおります。

僕が好きなボサノバは、1950~60年代にブラジルでサンバとジャズが融合した音楽なのですが、このCDは同じく1940~60年代にキューバでボレロとジャズが融合した《フィーリン》というジャンルで、語源は英語の"Feeling"みたいです。

去年の7月にアメリカとキューバが国交回復が報じられた際のブログでもグユンというアーティストのことを書いたのを覚えている奇特な方がいらっしゃったら嬉しいのですが、あれも《フィーリン》。

ただ、50年代から60年代に掛けては、キューバはカストロとチェ・ゲバラでお馴染みのキューバ革命で、それまでのアメリカ傘下から急にソ連傘下の社会主義になり、それが原因で下手すると世界は核戦争で滅びると言われていた時期。


革命。

ショパンだったらこんな曲を書いちゃうのに




キューバだとこういう空気感なのかと思うと(もっともこのCDは2015年の作品ですが)、南国って凄い!気候が人にもたらす影響って凄い!




といいつつ、革命うんぬん以前に南国には基本的にこういう甘~い歌謡が根底に流れていて、故に南国で育った僕は生理的に抗えないのかも知れません。

僕は7歳までフィリピンに住んでいたのですが、そんなフィリピンの1920年代の名曲「ダヒル・サヨ」も、いうなら《フィーリン》みたいな音楽で、それをナット・キング・コールがおそらくフィリピンに出向いた際に歌ったであろう音源を発見。ナット・キング・コールと言えば、惜しくも12月31日にお嬢様のナタリー・コールが亡くなったばかり。

お父様の甘い歌声とともに、ナタリー・コールのご冥福をお祈りします。




川口大輔 Twitter→@d_kawaguchi_2