扉

アルバム「VOICE II」が本日９月９日発売の由紀さおりさんと年末のコンサートの打ち合わせ。

由紀さんと初めてご一緒した舞台の時に、物凄くお世話になった方が今年に入って亡くなっていたことを知って、本当にショックでした。

初めての舞台で右も左も分からない僕に、笑顔で「44周年だから、44曲メドレーをやりましょう！」などと無謀な提案もする面白い方でした。あの舞台を形に出来た時の達成感は、今の僕の自信になっている部分が大きいです。自分の発想じゃ絶対に開けなかった扉がたくさんありました。もうお会い出来ないのか。いつか僕の方から何か提案してみたかったなあ。心よりご冥福をお祈りします。

打ち合わせの後は、由紀さんにお食事に連れて行って貰いました。由紀さんは45年間芸能界の冷酷な部分もご覧になってきているからこそ、本当に出会いを大切にして下さる方。決してダラっとではなく、凛と優しい。僕もそう在りたいな。年末のコンサートも楽しみです。

自分では開けない扉の話で思い出しましたが、先日、高校時代の同級生のＮくんが赴任先のシドニーより一時帰国していたので３年ぶりくらいに会食。

学校を卒業してすぐくらいの時に、Nくんに長野の上高地に行こうと誘われて２人でドライブに行ったことがあります。昨日のブログにも書いたように、基本街が大好きな僕。正直、行く前は「？」と思っていたのですが、実物を目の当たりにした時の衝撃は忘れられません。

ここ何年かブログに、アラスカとか、サハリンとか、パタゴニアとかに行ってみたいみたいなことを書いている発想自体、あの日腰の重い僕を引きずり出してくれたＮくんの誘いに端を発していることに、今になって気付かされます。ここにも、自分じゃ開けなかった扉が。ありがたやー。

そんなアウトドア派のNくんの一押しは、ニュージーランド南島のフィヨルドだそうです。スーパー・マニアック！