CDを買う際に死ぬほどAmazonに依存し続けたここ10年ですが、先日も書きましたように、最近は出来るだけCDを店頭で買うようにしています。

店頭って情報が本当に分かりやすい、というのと、このままだと、本当にAmazonが一人勝ちになって、日本からCD屋さんが消えてしまうんじゃないか、という危惧。この2点が大きいかも知れません。(その上で言うと、サブスクリプションが本気で進んだら、Amazon自体がCDを扱わなくなったりして、というのもありますが。)

ただ、店頭だと置けるCDスペースの限界もあるでしょうから、必ずしも僕の欲しいものの在庫がある訳ではありません。

そこで一応店頭で注文を試みるのですが、気になるのが、ディスク・ユニオンやタワレコなどの自社の通販サイトを持つ会社を除く、大半のCD屋さんは昨今Amazonをデータベースにしている、ということ。

Amazonの検索画面を見ながら、やや疲れてる店員さんが「あー、2013年の作品なので、もう取り寄せ出来ないかも知れないですねー。一応発売元に連絡してみますけど、何とも言えないですね。注文します?」みたいな消極的なことを言っている最中、そのAmazonの画面上には「2点在庫有り。ご注文はお早めに。」と積極的なことが書いてあるので、ならばAmazonで買っちゃおうかな、と。

小売って難しい……。応援って難しい……。脱Amazonって難しい……。


で、そんな店頭で発見。僕が1万回くらい聴いているボサノバの神様ことアントニオ・カルロス・ジョビンと、ブラジルの美空ひばりことエリス・レジーナのアルバムが、ぬわんと1000円で再発になっていました。全くホンワカしていない、梅雨の日の午後、みたいな質感のアルバムです。今日みたいな、秋が顔を覗かせた夏の終わりに聴いても良いアルバムかも知れない。1曲目に「3月の水」って曲が入ってますが、南半球の3月は、北半球の9月のことなので。お洒落うんぬんじゃなくて、ボサノバって「境地」とか「哲学」だな、っていうことが分かるアルバム。持っていて絶対に損はないし、1,000円なので、皆さんぜひ買いましょう。

……と、まさかのAmazonをリンクを貼ってみます。可能な方は、ぜひ店頭で……。僕は店頭で、家の中で紛失中のジャネット・ジャクソン「ベルベット・ロープ」の中古盤を350円でゲット。久々に「アイ・ゲット・ロンリー」が聴きたかったのです……。尚、Amazonでは中古盤が1円で売ってました……。

今日のところは、いろんな意味でAmazonの圧勝……。

エリス&トム/ユニバーサル ミュージック

¥1,080
Amazon.co.jp


(コアな情報で言うと、映画『シティ・オブ・ゴッド』のエンディングで流れた「O Caminho Do Bem」収録のチン・マイアの1976年のアルバム「Racional vol.2」も再発になってましたぞ!これは、Amazonには無い!)