先日ビルボードライブ東京で観たジャロッド・ローソン、素晴らしかったです!

ジャズ寄りのアプローチは、それこそロバート・グラスパーや、フランク・マッコムに相通ずるものがありましたが、ジャロッド・ローソンの場合は、もう少しソウルへの愛とジャズへの愛がシンプルに同居している感じで、音楽的にはよりフレンドリーな雰囲気がありました。

出身はアメリカのオレゴン州ポートランド。由紀さおりさんでお馴染みピンク・マルティーニもそうですし、今じんわりと浸透しつつある、いわゆるサード・ウェーブ・コーヒーの流れ(いわゆるコーヒー職人が豆の育て方から淹れ方までこだわって、あくまでも小さなコーヒースタンドで……というような、コーヒー発信のカルチャーとでも言えば良いでしょうか)もそうですし、ここ数年のオーガニック・ムーブメントの発信地。

ヨーロッパ系の人たちが多く住んでる街なので、出している音は黒いのですが、バンドは白人が主体で、その塩梅も興味深かったです。日本人やイギリス人がやるソウル、みたいな距離感に近いのかも知れないです。実際に、日本版のビルボードのチャート・アクションが凄く良かったんだ、みたいなことを本人がMCで言ってました。

ジャロッド・ローソンの歌はソウルフルだけど土臭い感じはなく抑制が利いていて、それは雄弁だけど耽美な彼のピアノ(激ウマ!)と相通ずる感じ。寡黙なフレージングのギターとのバランス感もナイスでした。

もう大阪公演も終わったので、ネタバレしちゃいますが、今度の新作に入る、っていう曲たちもめちゃめちゃ良かったです。特に「ソウル・シンフォニー」って曲。あとアンコールで一番最後にディアンジェロのカバーもしてて、「ディアンジェロ meets ストレート・アヘッドなジャズ」という音源を聴いて感じた印象は間違っていなかったみたいです。

配信の音源しか持ってなかったので、CD買ってサインして貰いました!ジャケットは洋盤より日本盤の方がイケテル!引き続き要チェックです!

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