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中島美嘉ちゃんのベスト盤『DEARS』『TEARS』が明日11月5日に発売になります。13年前(!)に書かせて貰った彼女のデビュー曲「STARS」と、その翌年リリースされた「WILL」が『DEARS』(写真手前)に収録されます。

にしても、曲を書く時の何とも言えない断崖絶壁に立たされてる感って、あの頃も今も、余り変わらないです。それは〆切とかいう意味ではなくて、心の中に描く断崖絶壁の、足を踏み外しそうなギリギリのラインから望む景色に、僕にとっての作曲の真実の一端がある気がするのです。いつも、あと1cm、あともう1cm……と繰り返すその行為に、経験を積めば少しは慣れるのかな、と思っていましたが、1曲1曲新たな断崖だから、慣れる訳がない。その時代と、その街の空気の中に、また新たな断崖絶壁はあり……

と、相当独りよがりな文章になりましたが、あの時に感じていた僕の断崖絶壁からの景色を、ぜひチェックしてみて下さい。

そして、10月29日に発売になった映画『クローバー』のサウンドトラックに、僕がボーカル・プロデュースしたJUJUの「Someday Prince Will Come(いつか王子様が)」と「When You Wish Upon A Star(星に願いを)」が収録されてます。JUJUの歌はもちろんのこと、山下康介さんによる優美な編曲・オーケストレーション、そしてその音色(録音が凄く良い!)にもウットリします。こちらも是非チェックの程を。

という2作品がリリースされるのを、作曲しながら徘徊していた渋谷の電光掲示板で見て思い出しました。今日もあの日と同じように、でも新たな断崖絶壁に立ち向かっております……。