先日お伝えした、デューク・エイセスの結成60周年アルバム「感謝還暦」(ダジャレ!)が昨日10月22日発売です。

プロデューサーの松尾潔さんにお声掛け頂いて、大変光栄なレコーディングに参加させて貰ったのですが(詳しくは8月6日のエントリーをご覧下さい)、僕などの若輩者からすると驚いたのは、このレコーディング、完全にお四方同時に一発録りだと言うこと。(デューク・エイセスの皆さんの前では、まだまだ若輩者と言える、この幸せ……)

昨今の大半のレコーディングのように、レコーディングの現場で細かくひとつひとつを詰めて行く作業は、いうならば、テレビドラマのように台詞ごとにカメラアングルを変えて撮って行くような面白さがあるし、デューク・エイセスの皆さんのそれは、ワンシーンをワンカットで撮る映画のような緊張感とリアル、そして潔さがあります。

皆さん、この4声のコーラスを、レコーディングまでに完璧にマスターして望まれるのです。先日の大神田くんの言葉を借りるならば「人は鍛錬を続けたら、どこまで行けるのか」をこのレコーディングでも目の当たりにしました。




僕の敬愛する中村八大さん、永六輔さん、八六コンビ作品「生きるものの歌」。
スペシャルを超えたゲストが、永六輔さん。作詞をされたご本人が曲頭と、曲中に語りで参加されてます。ショート・バージョンにはなりますが、映像があるので、ぜひチェックしてみて下さい。僭越ながら僕が編曲を担当させて貰いました。

そして、もう1曲、アルバムの冒頭に収録されている松尾さんと豊島吉宏さんの書き下ろしによる新曲「友よさらば」は、涙無くして聴けない衝撃作。メンバーの方も、メンバーの奥様もそう仰っていたから、間違いない。ぜひフル尺で聴いて頂きたい。こちらの曲は、豊島さんと僕の共同編曲。松尾さんのこの作品に掛ける熱い想いの綴られたウェブ連載「松尾潔のメロウな日々」の「本が出来ました Part. 29」も併せてぜひ。

にしても、45周年、60周年と、諸先輩方に自分も続きたいけど、生命体としてのそもそものスペックとして、自分はそこまで頑強じゃない気がするなぁ……(汗)。

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