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ノーナ・リーヴスの西寺郷太くん著「噂のメロディ・メイカー」読了。いやー、面白かった!

「ワム!のゴーストライターは日本人だった!?」というテーマのノンフィクション風小説。マイケル関連の本はノンフィクションだから、小説という意味では処女作。

郷太くんは、物知りで、サービス精神旺盛で、ふと自慢話をしてはケラケラ笑ってるような……基本この小説の中の”西寺郷太”通りの人なんですが(笑)、ノーナ・リーヴスのライブ終盤に必ず押し寄せてくる甘酸っぱさやロマンのようなものを、やはりこの小説の最終章にも感じました。それが西寺郷太という表現者の根幹にある揺るがない美学であり景色なんだろうな。そして、それは郷太くんの一貫した「音楽愛」が成せる技なのかと。

僕はシンガーとしても、ソングライターとしても、ジョージ・マイケルのこと大好きなのに、ワム!のバックボーンのことは今まで一度も考えたことがなかったし、調べてみたことも無かった。ポピュラー音楽史の資料としても、凄く勉強になりました。あと、細かいことですけど装丁、表紙の触感もナイス。

にしても、この本、もしかして、郷太くん側の人間は除いて、残りの全ての登場人物が郷太くんの完全なる創作だったりして……。まだ読まれてない方は、読んでみてジャッジしてみて下さい。郷太くんに聞こうと思えば聞けるけど、知りたいような、知りたくないような……。