サブタイトルにもあるように、このアルバム、松尾潔さんが作って来た数多くのヒット作品をBREATHEがカバーしたアルバムなんです。この作品の中で、僕は平井堅さんの「KISS OF LIFE」、JUJUの「この夜を止めてよ」、Kくんの「Only Human」という、歌ってる人も曲をつくってる人も全員面識のある大変プレッシャーのある（泣）楽曲のカバーをサウンドプロデュースをしております。そして、EXILE「Ti Amo」のカバーをボーカルプロデュースしていたり、以前三代目J Soul Brothersに提供させて貰った「Best Friend's
Girl」、FLOWERに提供させて貰った「STILL」のカバーが収録されたり、彼らBREATHEのデビューシングル「合鍵」も収録されたり（これはオリジナル・バージョン）……と、色んな角度から参加させてもらいました。
にしても、オリジナルの歌唱や歌詞、メロディー、編曲の印象の強いからこそ楽曲ってカバーされる訳であって、カバー作品を作るって思っている以上に一筋縄じゃいかない行為だと思うんです。さらに彼らには、自分たちの事務所の大先輩であるEXILEの曲をカバーするという、光栄なる難題も。が、そんな諸々のプレッシャーの中、今回BREATHEは、自分たちの歌で見事に決着を着けておられますですよ。初々しさと大人の切なさとが入り交じった……きっとデビュー１年目の今の彼らにしか紡げないハーモニー。この先がますます楽しみな宮田くんと多田くんです。
尚、このアルバム、夜の東京タワー近辺をドライブしながら聴いたら半端無くハマりました（BREATHEの歌声も、松尾さんの歌詞も）。うなぎパイばりの「夜のお供」、ですな。皆さんもミッドナイト・ドライブの際には、ぜひ。
さて週末は、僕が昔から敬愛して止まない某お方のレコーディング。
スタジオを出た足でそのまま羽田空港に向かい、福岡にいる従兄弟の結婚式にも出席してきました。普段お仕事で日本中、世界中を回られてる方からすると、何も興味のわかない話だと思うのですが、普段家とスタジオばかりを往復している僕からすると、飛行機に乗るという行為は特別「ハレ」な行為。殊更に強調したい！
式が行われた福岡の糸島にある桜井神社は有名なパワースポットなのだそう。初めて参列した神前式、厳かで、慎ましやかで、幽玄で、今まで味わったことの無い穏やかな感動が。10年ぶりくらいに会った、オリラジのあっちゃんと僕を足して２で割ったような顔の従兄弟も実に立派になっていて、新婦さんも大層な美人、そのご家族もメチャメチャ心温かい楽しい一家で、とても20時間弱の滞在とは思えない濃厚な時間を過ごしました。ちなみに新婦さんのお母様はベリーダンスを嗜まれるとのことで、親戚になったよしみでいつの日がご披露願いたい……（ブログをご覧頂いてる、とのことなので、ブログを介してお願いしてみる次第）。
そして迎えた3月11日。人間は残酷なほどに、過去の悲しい出来事を記憶の底に押しやりながら希望を探して前に進む生き物ですが、時に夜空の星になった幾多の無念に思いを馳せて、我々が精一杯生きて行く為の希望に昇華して行けたらと切に願います。改めて合掌。