そして、10/10は話はJUJUだけに留まらないのであります。

同日に、土岐麻子ちゃんのカバーアルバム「CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~」もリリースされました。

土岐麻子 「CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~」


先日も少し書きましたが、土岐さんと一緒にアルバムを共同プロデュース。

そして僕は、

M1 『イージュー★ライダー』(オリジナル/奥田民生さん)
M2 『シーズン・イン・ザ・サン』(オリジナル/TUBE)
M4 『愛について』(オリジナル/スガ シカオさん)
M6 『メイン・テーマ』(オリジナル/薬師丸ひろ子さん)
M7 『I LOVE YOU』(オリジナル/オフコース)
M8 『Hello, my friend』(オリジナル/松任谷由実さん)

の計6曲のサウンド・プロデュースをさせて貰いました。


今回は選曲、迷いましたね~。洋楽のカバーの方がまだ「皆が知らないから」っていう理由で曲を絞れるのですが、アルバムのタイトル通り「日本語のPOPSのカバー」って曲数を絞る根拠がなくて、果てしなく難しい。

例えばユーミンの中から1曲を選ぶのなんて、とんでもなく難しい。いわゆる「カセット時期」という縛りを入れても、

土岐さんや僕の中学生くらいのリアルタイム(アルバムで言うと丁度CDも出だした「Delight Slight Light Kiss」、「LOVE WARS」あたりですかね。曲で言うならば『リフレインが叫んでる』、『ANNIVERSARY』、『VALENTINE'S RADIO』etc)と……

スタッフの方々のリアルタイム(『悲しいほどお天気』、『手のひらの東京タワー』、『A HAPPY NEW YEAR』、『真珠のピアス』、『守ってあげたい』etc)と……

一般的にカバーされることの多い荒井由実時代(『やさしさに包まれたなら』、『卒業写真』etc)と……

いや、でも意外と土岐さんの声に合うのは『メトロポリスの片隅で』辺りの80'sバリバリ炸裂のユーミンなんじゃないか、いや『NO SIDE』、いや何なら激しいラテンアレンジで『真夏の夜の夢』、いやメロウな気分で『消灯飛行』、いや転調しまくりの『きっと言える』………

ぎゃー。こんな贅沢な難題、どこに答えがあるんじゃーーー(何巡かして、今回のコンセプト的に、土岐さんの青春ど真ん中を、ど直球で、という結論に至り『Hello, my friend』に)。

…と、そんな具合で、土岐さんの思い入れの深い曲、僕の思い入れの深い曲、スタッフの方々の思い入れの深い曲。遂には土岐さんが普段絶対に行かないだろうカラオケにまで行って、土岐さんにたくさん歌って貰いましたね~、今回。それでもいざやってみよう、と思ったら、やっぱり違ったかも、いや、こっちの方が良い、って曲もあったりして。アレンジも何種類も作ったなー。

ドSアーティストがいれば、スタッフだってドSです。類は友を……。

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(ドSアーティストによる歌詞カードの片隅に書かれた僕の目の似顔絵。燦然と輝く悪意…。)


まぁ、今回のアルバムには入れきれなかった曲たちを集めて、いずれ「Cassetteful Days 2」とか出せばええんやで…。コソコソ…。

ちなみに、M3の『カルアミルク』(オリジナル/岡村靖幸さん)のコスミックなサウンド・プロデュースしてくれたのはTomi Yoくん。彼の作品「Do Touch Cheek」が実に素敵な作品で、前々からずっと編曲をお願いしたかった次第。

そしてM5の『くちびるヌード』(オリジナル/高見知佳さん)は、『SUPERSTAR』や『熱砂の女』等、土岐さんの作品ではお馴染みの我らが田中義人くん。明らかにこの人じゃないと出せない「田中義人サウンド」を愛してやまない僕です。

オープニングは実際に土岐さんがスタジオの中で鼻歌を歌いながらカセットのケースを空ける寸劇を録音したり、M1『イージュー★ライダー』とM4『愛について』、M8『Hello, my friend』では、「カセットフル」にちなんで実際にオープンリールのテープで録音したり(よーく聴くとテープのヒスノイズ的なものが聴こえます)、M6『メイン・テーマ』は西岡ヒデローさんに壮絶なパーカッション・オーバーダブをかまして貰ったり、M7『I LOVE YOU』ではSaigenjiくんに極上ギター&歌声を入れてもらったり……

そんなこんなを、全曲エンジニアの奥田SUPAさんに調理して頂くという、天才たちにご協力を仰ぎながらの計8曲。是非聴いてみて下さい。



トレーラー。この企画にOKを出して下さった奥田民生さんの男気に乾杯!



ダイジェスト。全曲紹介ビデオです。