土岐麻子ちゃんのミニアルバム、先日ようやく歌録りが終了。今回は日本のポップスのカバー集ですが、ホント、当たり前ですが、改めて日本には日本人向きのステキな曲がたくさんありますなー。残すところ、あとは2曲TD(ミックス)とマスタリングのみ。完成間近。10月発売予定。


さてそんなアルバムの編曲作業+別のプロジェクトの作曲群も佳境も佳境の最中、暑い!頭の中が混乱してきた!こんな東京抜け出してやる!(ただし、翌日は午後から仕事!)……ということで、先日、相模の小京都こと、伊豆の湯河原に1泊で行って来ました。

湯河原は東海道線でいうならば熱海の隣、1つ東京寄りの駅です。僕は車で行ったので、東名高速→西湘バイパスを乗り継いで約1時間半。

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相模湾にはやっぱりサザンが似合います。「♪だから、好きだと言って 天使になって……」(波乗りジョニー)。それにしても夏の頂に向かう7月の海と違って、8月の海は、あとは散り行くだけの満開の桜を見ているような、切ない気持ちになります。穏やかで、優雅で、ほろ苦い。

旅館に到着。仲居さんの情報だと、偶然夜に湯河原夏の一大イベント「やっさ祭り」が開催されるとのこと。これはラッキー。以前も熱海に行った時に偶然花火大会の日だったりと、伊豆に関しては引きが強いです。お客さんが他に余り居ない、とのことだったので、これでもかと男湯を独占しながら長風呂を頂いた後、宿から祭りの会場に向います。徒歩で40分くらいかけて下山。道中どの店も閉まっていて、湯河原にも不景気の余波が?と思っていたら、完全に僕の深読み+勘違い。街中の人たちが店を閉めて、祭り会場に集結していました。


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やっさー!日本の夏の色です。



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やっさー!(練習とかしなさそうな10代の子たちが皆息をピッタリ合わせて太鼓を叩けるのが凄い)



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やっさー!(粋な男衆に「やっさ」という言葉の由来を教えて頂きたかったのですが、まさかの誰もご存知ないという事態に……)



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やっさー!(犬だって!)



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甘い缶チューハイで、ほろ酔い。どこまでも連なる提灯行列と屋台。満月。夢の中じゃないと会えないような、限りなく深い階層にある懐かしい感覚。夏祭りってきっと日本人のDNAに刻まれた原風景なんだろうなー。



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帰り道。「ヤル気塾」の隣に、「すなっく麻の葉」…。ダメ、ゼッタイ!



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これもダメ、ゼッタイ
!食べ物で遊ぶな、って親に言われた!といいつつ、相手の思惑通りに買ってしまいました。明らかに買ってまで飲む必要の無い味がしました。



布団の適度な堅さと、畳の匂いに包まれていつの間に大爆睡。朝7時丁度に仲居さんに起こされて、朝風呂の後に朝食。

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わー。きゃー。ヒエア!(←さりげなく日常使い)。初めて来たのに、実家じゃなかろうか、と思うくらい何もかもアットホーム。良い旅館だったなー。又行きたい!田舎の無い僕にとって、少し早いお盆休みになりました。当初は帰りがけに七里ケ浜のBILLS (世界一の朝食、って奴です)に寄ろうかとも思っていたのですが、旅館の実家ばりの朝食の量と質に満たされまくったので、今回は断念。



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あと、もうひとつの今年の夏の思い出。16日にやったJUJUのジャズ・ライブ@Blue Note Tokyoがめちゃくちゃ良かったです。とにかく歌が!そしてバックの島健さんバンドが!ジャズの小咄も、テンポとか間が熟練の域に達してて、綾小路ジュジュまろみたいになってました。最近会う度に青木隆治の真似する美空ひばりの物真似を披露してくれるJUJU先生、貴女は一体どこに向かっておられるのか…!!