そもそも普段めちゃくちゃドラマを見ている訳ではありませんが、リアルタイムで見ているドラマの打ち切りが決まったのが初めてで動揺してブログを書いています。

「家族のうた」 。でも、断じて言います。良いドラマだと思うんです。オダギリジョー扮する早川正義はかつてミリオンを出したこともあるバンドのボーカリストで、解散後ソロになって、どんどん売れなくなって、今唯一のレギュラーが某コミュニティーFMの朝5時半からの30分番組のパーソナリティー、事務所の前の社長の取り計らいで一応住む家は確保されているけど、新社長に代わって間もなく追い出されそう、っていう妙にリアルな設定。
転がり込んで来た正義の3人の子供たち(この設定は確かにちょっと「パパはニュースキャスター」っぽい)を正義はロックなマインドと言葉で啓発して行き、子供たちも徐々に成長して行くのですが、肝心の自分自身はまだ自分の殻を破れずにいる、みたいな。マネージャー役のユースケ・サンタマリアとのコンビもナイス。そんなこんなで、放送前は「パパはニュースキャスター」と設定が酷似していると騒がれていた内容も、ちゃんと修正を加えられて、当時リアルタイムで「パパは~」を見ていた僕からしても、ちゃんと別もののドラマになっているし、30代の僕には正義の言葉に共感出来るポイントがたくさんあるんです。斉藤和義の主題歌も良い。

とはいえ、確かに裏でやってる「ATARU」も面白いし、他は「相棒」と「行列の出来る法律相談所」かぁ…。うーん、なんとも運が悪いなぁ。

にしても、テレビ局は当然視聴率が悪くて打ち切りを決めるのでしょうが、打ち切りって視聴者にとっても数あるドラマの中からそのドラマを選んだセンスに烙印を押されているようで、非常にダメージが大きいです。

前クールは中井貴一とキョンキョンのやりとりがなんだか面白くて「最後から2番目の恋」 を見ていたのですが、その後ロケ地だった鎌倉が人気、などときくと自分のことのように「でしょ?」みたいな気持ちになる訳ですよ。11話のドラマだったら11時間も時間を共有している訳だから当然といえば当然。あ、今回の「家族のうた」は打ち切り決定で全8話、8時間かぁ…。うーむ…。

ちなみに、やりとりが面白い、という意味では、この前WOWOWでやってた「おっぱいバレー」 (綾瀬はるか主演)がくっだらないのに非常に満足感があったので、ご覧になってない方はぜひ!