普段いる場所から50kmくらい離れると思考回路がリセットされる、ってことを以前小耳に挟んだことがあります。その50kmという数値に根拠があるのかどうかはさておき、何気に遠出の効能に関しては当たっている気がします。

PASMOを使い出してから電車賃というものにすっかり無頓着になっていましたが、先日の横須賀、非常に気分転換になったので、どのくらいの金額が掛かかったのかをNAVITIMEで調べてみたところ、所要時間が都内から1時間半で電車賃が片道870円。更に調べてみたところ、熱海あたりまで勝手に4~5000円掛かるのかなと思っていたら、特急にさえ乗らなければ1500円くらいで行けることが判明。…知らなかった。電車って、偉大。


と思うと、初乗りの時点で710円もするタクシーって今更ながら鬼のように高い乗り物なのですね。もちろん凄いプロフェッショナリズムを以て希望時間より早く目的地に運んで下さるドライバーの方、奇跡のような裏道をご存知の男前な女性ドライバーの方、ずっとモダンジャズを掛けて小粋なジョークを飛ばす小曽根真さんばりにダンディーな方、飴ちゃん(黒飴かC1000的なやつ)を下さる親切なドライバーの方、等々乗って良かったことも多々あります。

が、逆に吐き気を催すくらいものすごくパンチあるニオイをガンガン発しながらドライビンする人に当たってしまったり、少し仮眠を取るために乗った時に限って初心者なので全く道が分かりませんから教えて下さいとか言われたり、家族を置いて地方から単身東京に出てきたのに東京の方に地方妻を作ったという自慢にもならない自慢話を延々聞かされたり、行き先を伝えたのにノーリアクションでもう一度伝えると顔を強ばらせて震えながら「聞こえてますけど」と言われたり……右折をお願いしたら僕に聞こえないくらい小声で「もっと早く言えよ」とか言いながら舌打ちされたり……。代金を払って個室の中で運転手さんの心の闇(or ニオイ)にお付き合いせねばならないこともしばしば。

なのに、今まで何も考えずにタクシーに乗り過ぎてました。これからはもっと電車に乗ります。鉄道が大好きだった小学校の頃の初心をすっかり忘れていました。


ちなみに、行きは江の電経由で、鎌倉から横須賀に行ったのですが

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湘南の穏やかな空気を仮にフェミニンと喩えるならば、横須賀線に乗って三浦半島の反対側、横須賀港に入ると景色が一変。

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海上自衛隊の横須賀基地があって、軍艦が立ち並ぶ、俄然マスキュリンな空気。ミリタリー的なものに何の興味もなかった僕ですが、それでもゾクゾクしました。

ちなみにそんな横須賀を歩いていたらiPodのシャッフルから90年代初頭のメチャメチャ懐かしいアメリカンな曲が。だけど、なんだ、この体操をフィーチャーしたダッサイPV。


Nia Peeples - Street of Dreams

って、何一つエイプリル・フールに関係ない内容のブログを1日中にアップしようとしたら、思い切り2日……。〆切は現実だったようなので、作曲に戻ります。