難しい問題 | ダイフク堂

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我が人生はネコとともに

ちょっとしたことなのだが

ずっと引っかかっていることがある。


先日行った、せっちゃんライブ。

とても楽しめたのだが、ある場面で

ライブ参戦史上初めての経験をした。



自分の席は、ステージから見て斜め右方向。

隣はそれぞれ

左側に2人連れの男性、

右側にも2人連れの女性がいた。


ライブが始まり、自分の周りは総立ちになった。

もちろん自分も立った。


ライブが始まり少しして

左にいる男性が左側にズレ始めた。

(つまり遠ざかりはじめた)

どうやら一席分空席があったらしく

2人の男性はよりステージに近い方へ移動したらしかった。


自分は基本的に目をつぶって歌を聴く。

あとは軽く体を動かすくらい。

なのでほとんど動かないのだが

そのときは、移動した男性にちょっとつられて

半歩くらい左にずれている自分に気付いた。

あぁいかんと思いながら、元の位置に戻る。



ライブが中盤の手前にさしかかり

「老人の歌」の演奏が始まった。

スローナンバーだったこともあり、

席に座る人が多く、自分も座って聴く。


そして間奏に入ったとき。


急に後ろから肩をポンポンと叩かれた。

え?と思いながら後ろを振り向くと

女性が何やら自分に向かってしゃべっている。


思わず言葉に出して「え?」と言いながら

耳に手を当てて聞くしぐさをした。


今演奏している曲名でも訊かれるのかなと思った。

ところが、女性の言葉は予想外のものだった。



「ちゃんと定位置で見てください。前に立たれると全然見えないんで。」



その瞬間、「あ~!すみません!」と返した。

ズレていたという自覚があったので、しまったと思ったのだ。



その後は、空いている左側に

ズレないようにズレないようにと神経を使いながら

終わりまで定位置で聴いていた。


しかし声をかけられた後、ふと思った。

階段状の席で段差があるのに見えないものかな?


そっと後ろをうかがってみる。

女性は比較的背の低い人だった。

自分の身長は176㎝。

あぁ、なら見えなくなるかもしれないな・・・と納得した。



この時思い出したこと。


まだせっちゃんのライブに行き始めの頃、

開演待ちで立って待っていたとき

後ろから聞こえた女性陣の声。


「背の高い人は後ろに行ってくれればいいのに~!」


確かに。と思ったものの

まだまだ近くでみたい願望の強かった自分は

聞こえない振りをして立っていた・・・



指定席も立ち見も運が全てといえばそうなのだが

みんながよく見えるように並べればいいのになと

思ったことは今まで何度かあった。

いっそ、背の順に並んでみたらいいのになどと思ってみたり。



でも、こればっかりはどうしようもないのだろう。

見えなければ、歌に集中して楽しむしかない。

自分も過去何度かそういう思いをしてきた。



しかし今回のことは、ほんの少しだけど

軽いトラウマになりそう。

立ち見のときは後ろの方で聴いたほうがいいな・・とか

指定席でも後ろの人が見えなかったら悪いな・・とか考えてしまう。


う~む、難しい問題だ・・・