ネタの作り方② | 元芸人として・・

元芸人として・・

元芸人がお笑いについて真面目に語る場。多少の自己満足あり・・

 では、前回公表したネタを私がどのように造っていったか?について紹介させていただきたいと思います。もちろん、作る人によって作り方は違うので、あくまでも私の場合となりますが・・・。


このネタを思いついたきっかけは、本当にちょっとした出来事です。ある日、最寄り駅から自宅まで歩いて帰っていると、私の横をある一台の車が通りました。


「いーしやーきいも。おいしいおいしい、いーしやーきいも。焼きたてアツアツ、1つ500ゲンです。」


あ、かんだと思うとおもしろくなり、思わず笑ってしまいました。その時に、これは使えるかもと思い、色々と想像(妄想)しはじめました。「これ、勉強とか仕事とかで集中してる時にされたら、めっちゃ気が散るし、むかつくやろうな・・・。」これがきっかけです。


 「そうだ。この集中したい時に邪魔されるっていうネタはいけるかも・・」そう思い、家に帰ってネタ帳を開き、集中したい時にされたらむかつくことを考え、箇条書きにして書き出しました。


 もちろんこれは、時間をかけます。私の場合は、1~2日ですが、バイトしてる時とか、電車乗ってる時、後は寝る前に考え、(もちろん基本は常にですけど)思いついたらノートにメモを残します。そして、一度忘れます。実はこの忘れるという作業が結構重要で、面白いことを思いついた!と思っても、翌日に冷静になってノートをみると面白くないな、これ・・。という事がよくあります。(余談ですが、そのときのむなしさって凄い切ないんです、これが・・・。)そうならない為に忘れるようにして、もう一度書き出した内容を見ます。そうすると、たいてい、使えそうやなというのが何個かあります。それをチョイスして、そこから初めてネタを台本にし始めます。


 私がまず最初に考えていたのは、チョイスしたボケをどう広げるか?ということでした。


 みなさんは「3段落ち」という言葉を聴いたことがあるでしょうか?大阪だからかもしれませんが、普段の会話の中で、私の耳に入ってくる事があるので、聞いたことがある方もいらっしゃると思います。これはどういう意味だと思いますか?


 話を聞くと勘違いされてる方がいらっしゃるなあと思うんですが、これは、1つのボケに対して同じパターンで、さらに2つボケを作り、その3つのボケを小さい方から大きい方へ並べていくことによって、一番最後の笑いがさらに大きくなるという技法のことを言います。これは頻繁に見ることができますので、次漫才を見る機会があればじっくりご覧ください。


 つまり、ボケを広げるというのは思いついたボケを際立たせ、より活かすために必要な作業になります。・・・と、一応理由づけしてますが、ほんとは思いついたボケを1つずつ消化してたら、3分~5分もたないというのが実情です(笑)


 ちなみに、このネタの時、私がチョイスしたものは、 ・石焼いものおやじがかむ ・鉛筆が折れる ・チャイムを連打される などでした。これをどう広げたか?私の答えはネタを読んでいただいたら分かると思います。


 ですが、広げたからといってネタが完成したわけではありません。まだまだ作業は続きます。それはまた次回以降に・・・。長くなりそうですが・・・。