{0595A620-546F-4CF7-A7D0-370C63A6DCE0}

僕はウェスト、Yプロと盛り上がる。

「これどうなりました?」

プロ、ニヤつく。「ヘタだった」
うむ、それで全て分かった。僕もそうだ。

どちらのテーブルもオークションはサウス1Hオープンからのノースもサポートを示しつつの4S by West。HJリードからHKAの、CQって感じ。

そこで僕と同じくウェストに座る彼は、CA勝って、よくよく考えて、HQキャッシュ。C切ってSA、Sx。ノースがSK勝って、シュードスローイン(DKフィネスはもとより効いている)。そうこれはセーフティプレイの一種なのだ。

オープンハンドのSouthすでにHAK,CQの9pts見せているので、ありうるハンドパターンは

①NorthSK、SouthDKでフィネスは両方とも表

または

NorthDK、SouthSKでフィネスは両方裏

であり、4Sは6メイクor1ダウンが基本線なのだ。ただ②のパターンでもSKグルトンがいれば4Sはメイクしうるので、SAをとったというわけ。

結果4S5makeは、下のフライト(僕)で38%、上のフライトで41%であった。

「あれ、同じことやって下のフライトの方が厳しいってことは、下の方がフィールド高いんちゃいます?」

「上の方がフィールドが高くて、セーフティプレイに気付いた人が多かったということ。」

そらそうですよね。

もう一つ出してみよっと。

{0687B99F-1D80-4989-8FBC-2D59F8A12E29}

僕はSouth、オークションは僕から

1C 1S X P; 2H 4S 5C P; 5H//

あれ、ダブられたかもしれない。まぁそんなことはどうでも良いのだ。気になるのはカードの出し入れ。

カーディングはSKA、DA取ってC8。ダミーで勝ってHKにはEastからH2、WestからHTぽろり。H5,3,?

funbridgeならH3,2(カウント)と出してくれるからH6がいつでも正着だが、今回はどうだろう。

SKAで右手からSQが出てきたからWestのSは7枚。C8は何枚か判然としないが、3枚はない(=右手にCシフトをラフされているはず)。左手のシェイプを並べてみると

7141
7132
7231
7222

1Sオーバーコールから始まり4Sを言うのは、おそらく4Sで終わらせるのに未練があるということなのだろう。ハンドを未練がありそうな順に並べると7141>>7132≒7231>>7222ということになるまいか。それにやっぱりここはH41を見切ってHをフィネった方がカッコいい(!)

従って自分は「我が内なるパーセンテージと道徳律(?)」に則りフィネスして、70%くらいのスコアを手に入れたのであった。

これプロのテーブルでは5C by Southになって、プロからSAK、C8と出してみたら、C集めてHA,Q,K。ダミーからDT,2,4,Q。プロ、ノータイムでDxを出すもダミーのHを捨てられて-1にしかならず。さぼらずにカバーしましょうというお話だったそうな。

そんなこんなあって、優勝も狙えるポジションのまま2日目へ突入する。
記憶が上書きされると書きたかったものもそうで無くなってしまう。一度松村の後半と渋谷SRRを棚上げして、前に進もうと思っている。

今年の渡辺杯はひょんなことから遊んでもらっている。1日目を5位で終了したが、お昼前のRd4を0VPで終えており、1位ペアに追いつけなくはない程度ビハインドしている。0VPのおかけでWVPとVPは一致しているのだが、7/8勝という変なスコア。

{5F9EFC2E-D9A9-4A73-9DD4-60792455EF27}

午前中で最もドラマチックなハンドと言ったらこれだろう。僕はサウス、オークションはノースの1Hに2Dオーバーコール、FSJの有無が不明のため3Dとキュービッドし、モロモロと6Hへ。OLはDK。

ものすごく多くのテーブルで、クラブのラフィングフィネスでダミーのダイヤを消そうとしてCKに抜け、HQが残るという形になった。パートナーはそんなプレイ。ダブルダミーで見ればメイクルートは色々なくもないが、どうプレイするのが正解だろう。

自分がやりそうなのは初手DA勝ちのSラフだ。Sをハンドで切るとSTが落ちてくる。STグルトンは(それほど)いないことにすればもうメイク目前。イーストのスペードはSKT見込みなので、HK、HA、SA、SQででダイヤを二枚捨てたら負けるのはHマスター一つだけだ。

晩御飯はYプロと一緒だったので、その席でどうプレイするんですか?と聞いたところ、プロは黙ってしまった。あれ、聞こえなかったか?ちょっと放っておいて他人と他の話をしていると、まだハンドレコードを見ている。そうだ、彼は出会った時からこういう人だった。

かれこれ5分ハンドレコードを見ている。ちょっと急かしてみた。
「ほら、どうするんですか?」

ようやく彼は口を開いた。

「Cのラフィングフィネスは、CK切り落ちより優れていない。」
「Dがラフィングフィネスで消えても、12個取るにはスペードかクラブの下を勝てるようにしないとトリック足りなさそう」

また沈黙。

「じゃあどうプレイするんですかプロなら」

小さく笑ってまた黙り、ハンドレコードを眺め始めた。なんやこいつ。黒いスーツをエスタらせる結論を出すためにんな時間かけてたのか?

ちょっとして曰く、「HK、HA、Sラフ。CAとってCラフ、SA。」

うん、これはクラブのラフィングフィネスより少々改善している、気がする。

イーストが黒いスーツの両Kありで共に3枚以下の時メイクしている。そしてSKxの時を拾っていてかつ、ラフィングフィネスに向かった時はイーストのCKxの時トリックが足りてるかよくわからないところを、間違いなくメイクしている。SAでダイヤ捨てた時にSK落ちて来なければスペードラフ。ここでスペードを切り落としてクラブラフ。さらにCKも切り落とすとSQでダイヤ捨てて、最後、マスターのHに負ける場合は負けるだけ。

HK取る前に先にスペード切るのと出来ているパターンは変わらなさそう。先にHをとることで問題をクリアにすることに成功しているようだ。

彼の凄いところは、6Hのことをずっと本気で考えていたことだ。

そもそもこのコントラクトはCのラフィングフィネスが全然ダメってことは決して無い。もはや指運の世界に達していると思っていた(実際何人かの素晴らしいプレイヤーからもそう聞く)。自分はというと、S一発手で切ればメイクラインに乗るし、それでいいやと考えていた。わからないことはわからないままでいいと考えるのは、さして間違ったことではない。しかし彼はそのことに全て説明を与えようとしていたのだ。そこが尊い。

わからないことをわかるようになるには一歩一歩の地道な積み上げが必要という、当たり前のことを教えてもらった気がした。






ちょっとまとまった時間が取れたのでゆっくり物書き。

今神楽坂のスタバでハンドをまとめている。道を挟んで向かい側のCanal Cafeでは、日本では珍しく単品でチョコをお持ち帰りできるようになっており、名前の覚えられないビターチョコレートをいただいた。アクリルの棒に刺さっていて見た目はなんとも可愛らしい。食べてみると、チョコレート自体は美味しいのだが、外側のコーティングがあまり美味しくなくてもったいないと感じた。

さて先週末は松村杯。
その直前に行われた学生選手権で慶応が優勝したそうで、嬉しい。ただ今強くても数年後にはブリッジクラブがなくなりました、では悲しいので近日中に祝勝会&喝を入れに行こう。

この日のPdは陽気なN君。
前半戦から、彼の持っていたボードを一つ紹介する。

Both VUL 2nd seat

Q7432
A85
AKQ7
2

Auction:
1H 1S 2H 4S*; 5H ?

*PRE

テーブルではXを選択し、5HX-1で+200。
僕の手は

AJxxx
x
xxxx
xxx

であり、5Sまで鉄板であった。

5の代まで本気で競り合うハンドはほとんどないのでXはセオリーであるが、オポーネントのVULでの5Hビッドから僕のHを1枚以下と予想し5Sにのっけたほうがいいかもしれない。

少し野心的かもしれないが。もちろんXは、ミスという次元ではないと思われる。

僕のハンドから。

6
T97
AT98542
92

オークションは右手からオポーネントのフリーランで滞りなく進行した。

1S-2C;2S-3S;4D-4NT;5S*-5NT;6D-7S//

*2key with Q

あれ、僕のDAは取れないの?

左手は性格のいいユースの後輩、右手は見たことのない男性プレイヤー。

僕「6Dは?」
ダミーの後輩「SQとDKです」

参った。左手はDボイドなのだろうか。DA出したら切られてDKが勝てる展開になるかもしれない。

Plan the opening lead.











僕は、ボイドを持っている方がRKCはしないだろうとまず考えた。またもし彼らにボイドウッドの取り決めがないとして、背に腹を替えられず(あるいは全キー揃っている事を期待して)ボイド持ちがAアスクをしてたとしたら、RKCは「鬼当て」だ。

止むに止まれずRKCし1key不足しているオポーネントが、わずかなヘジテーションなく7Sをビッドするだろうか?そう考えてDAをリードした。
ダミーは

K93
AJ2
x
AKQT84

でDAは取れて-1。ダミー目線では2key w/QでAは揃っていたのだ。間違えてレスポンスしてしまったのだろう。

もう1ボード。

Both VUL 1st seat、僕は下記のハンドを持っていた。

J98
95
AKT932
T3

オークションは僕から

2D-4H//

Pdのハンドは

-
AKQJxxx
xxx
A62

で、SKリードをラフしてDAKを取るとクレーム。Dは無事2-2なので7メイクした。

N君「やっちゃいましたかねぇ」

確かにビッドはやや粗いが、いやそんなことはない、とその場で答えた。
というのもD2-2は、うらにDQJダブルトンがいたので、仮に6Hになったとしてクラブリード、Aで勝ってH集めてD1巡取るとDQかDJが裏から落ちてくるので、リストリクテッドチョイスでDを外してC取られて-2のテーブルがあるだろうと。

4Hのオープニングリーダーのハンドは

KQ6432
6
86
K985

で、どれだけの人がクラブリードを出すかという話からテーブルでは懐疑的だったが、世の中は意外とそんなもんで、プラススコアを得ることができた。というのも実は6Dをプレイしているテーブルが多く、そちらサイドだとCQをかなり出しやすいため、自然なCリードから自然なゲスをして外したテーブルが複数あった模様。あの素晴らしいハートと唯一のサイドエントリー(CA)を持って6Dをやろうとするのはあまり良いジャッジと言えないだろう。

前半戦終了、後半戦へ。