「いまひとふぃねを読み返してるので毎日対話している気分です」

「次のを書いてくださいよ」


会場で声を掛けられると嬉しくなる。


朝の冷気が嗅神経を刺激して、スマホを持つ手が寒さでしびれる。気づいたら季節は冬となりました。

日本リーグ秋の陣はすっ飛ばして東京リジョナル。Pdは赤ちゃん、裏は背の高い慶應卒のアマチュア。



興味深いハンドは幾つかあったけれども、これがベストだろう。



Neither Vul. 2nd seat.


僕の手は


AQ8762

Q

87543

A


オークションは右手から


P 1S 2C 2H;

P 2S P 4S//


リードはDQ。

出てきたダミーと合わせて、シングルダミーはこちら。



T4

AJT8762

A

QT4


AQ8762

Q

87543

A



4S by 下、ダミーのハートがやたら長い。


「Daisukeくんがやる方がたくさん取れると思ったの」「2Sは大体6枚あるでしょ」



ほんまか?



テーブルがちょっと湧いて、場が真剣なトーンに切り替わるその数秒に、オポーネントからの視線を感じる。こういう瞬間の僕の表情仕草からフィット枚数が漏れていく。いつもと同じ顔をしようとするがやはり所在なし、そうです私の2Sは6枚持ってます、全然プレイのあるハンドです。


一瞬4Hの出来落ちを考え、多分できるという結論に至ったところでとりあえずDAをコールする。


トランプが2敗しそうだから、ダイヤ1ラフじゃ許されないだろう。コントロール的に行けそうだからと2回切ればSK,J,9抜けでフィネスが出来なくなるから、S4-1のxグルトンでルーザーが増える。オーバーコールを考えるとD5-2もある。4Sの見通しは暗い。


抜けてる点数は17点、HKは7割表に居そうだから、手に戻って一回HQを流そう。そのあとダイヤラフ。これはうまくいく。


T1:DQ,A,6,3

T2:C4,2,A,9

T3:HQ,3,2,4

T4:D4,2,S4,DT

?


CQTはなんとなく残しておきたい気分で、HA,Hxと進むと、右手はHxにDKをディスカード。これを切ってHKの切り落ちを見届け、ダミーでダイヤを切りに行くとSTをSJでオーバーラフされてCx。これを切ってシングルダミーは以下。


-

JT87

-

Q


AQ87

-

8

-



現在7勝1敗。さてどうしよう。


そういや左手はC9を出していたな。5枚か7枚か、シグナルを確認しておこう。


「基本的にカウントしか出なくて、スタンダード」


あーそういう流儀ね。

ということは左は…

ハート3枚ダイヤ4枚にクラブ6枚なら…

スペード0枚。


S7をプレイすると左手は予定通りショーアウト。S9に負けてクラブ。これを切ってダイヤ。左手のダイヤウィナーを右手がスペードで切らざるを得なくなり、スペード。これをフィネスしてジャスト。フルハンドは以下。



RHO「いやー。流石にこれは作っちゃうか」

me「左手のS9シングルトンを殺せるからSQが良かったんですかね。」

LHO「そうそう」


でも、ディスカードはスタンダードカウント出すって言ってたし。10回やって9回は落とさないので、Daisukeくんなら出来ると踏んだPdの得点。

裏は4Hがうっかり落ちてしまったとのことで+10IMP。


この日は結局(最)下位入賞かなんかで終わり。



僕は1日を通してにこやか。

赤ちゃんがわけわからんジャッジをしても、「この人義理の祖母とほぼ歳変わんないよな…」と思うと全く怒る気にもなれず、むしろ畏敬の念やら慈しみの心が生まれる。それよりもブリッジしてる最中から、生ブリッジが楽しくてしょうがない。昔Iさんから聞いた言葉が刺さる。「ブリッジってのはな、月ー金の仕事について平日はあくせく働いて、週末に出ては勝つ。これが良いんだ。間違うなよ。」



まぁ勝ってはないけどよくわかる。

そもそもブリッジを始めてからというもの、結構良い歳になるまで偏った驕りを胸に抱いていた。


"この人たちこんな下手で勝てずに、ブリッジの何が楽しいんだろう"


違うそうじゃない。ぶっちゃけ、ブリッジが無くたって世の中的には一向に構わない。そんな、なにも産み出さずなんの付加価値ももたらさない高度に知的な営みを、生身の人間と真剣に取り組むことそのものが喜びなのだ。そして真剣に楽しむ気持ちさえ持ち寄れればみんな友達。これも良いところなのだろう。



次は日本リーグ冬。1日目出られないことが確定しているのでもう少しブリッジしたい気持ちではあるが、朝日などでかい試合を自力でアレンジする気力がない。こうして人は、たまにみるブリッジやってるおじさんになっていくのだろう。

もう夏の陣は終わって冬の陣その1が終わってるんだけど、up忘れでここまで来た。供養のために放流。


その冬の陣は出場あんまりなくて、ミスもあんまりない感じ。成績も本当にアベレージという感じでサラサラっと終わり書くことがない。もっというと、ハンドを見返す気力がないのかもしれない。


鮮度は落ちてるかもしれませんがどうぞ。


ーーーーー



今回は日本リーグ後半戦の7月夏の陣。


前半戦も6月で夏の陣だったんだけど、そっちは僕の中で無かったことになっている。というのもday1夜にビール一杯で泥酔してしまい、歩くこともままならず、高田馬場-千葉間をタクシーで帰るという事態に至ったためだ。お医者さんでも一撃3万は流石に痛い。


6月day2は元々完全にお休み。チームメイトは調子良くて1位で折り返した。後半戦はどうなるだろうか。



Rd8. vs BUNTA 15.56VP datum+1.44


見た目は素晴らしい出来なんだけど、もっと稼げたというのが正直なところか。例えば次のボードはまだ粘れたはずだ。



僕はEast、オークションはNSのフリーランでSouthから1D-1H;1S-2D*;3C-3S;4S//で4S by South。


リードはPdからH4、ダミーはHA。とりあえずドカモンは避けてH5。CQ。Pdはこれを勝たせて、続くクラブをAで勝ち、PdからCJ。ディクレアラーはSQでラフ。


状況は明らかでないが、SKで切っても意味なさそう。シグナルを完遂してH6をそれなりに速やかに出すと、ディクレアラーはS2→8と出してS9が勝つ。シチュエーションが明らかになってきた。続くH8にHQ,K。手のS3で切って、ダミーにDKで入り、またもやスペードをフィネス。PdのSJが勝って、クラブコンティニューで次の形。



かなり追い込んだけどマジで落ち目が思い当たらず、仕方なくSKでオーバーラフすると、ディクレアラーは手を開いてクレーム。4S=は対アベレージで+1IMP。


実際はダミーを無視してハートを捨てておくと渋いゲスが残っている。


S7が勝ったあとディクレアラーはダイヤで手に戻り最後のトランプを集めたくて、ダイヤがブロックしかけているため、DTでフィネスしつつ戻ってSAの下にDQを捨てるというプレイプランが残されている。


「もっと粘れば良かったね」

「いやーこれは流石にですよ」


…ここまで書いて気がついたけど、H6を捨てるところでダイヤを捨てておくと、"プレイプランが変わらなければ"最後のC3の局面でダイヤを捨てて完璧に落ちる形になっていた。いやーどうかな、そんなダイヤ捨てたならば、そこまでは辿り着けないだろうか。



Rd9. vs Forest Gump 8.24VP datum±0.00


K742

KQ5

T96

T87


オークションは左手から敵のフリーランで


1H 2C;3C 3NT//


your lead?







これはPdのリード選択、フルハンドは以下の通り。



Pdはダイヤを選択して上から4メイク。

これを見たTさん一言、


「自分の長いとこ出せばよかったのにね。」


裏は4Hで5メイク。なんてことはないがスペードを出せなくて少し悲しかったみたいだ。僕もバルが逆なら絡んだかもしれないんだけどね。


R8,9で似たボードセットが一つ。


R8


僕はEast、オークションは


1S 3S* X 4D;

P 5D//


SA,SK勝ってHKシフト。点数的にはCK裏で、スクイズはないから僕のD98が輝くしかない。

CAにC9が出てきた。これ幸いとCJと出すとCK。これをDAで切ってD9,8。一応C8と出してみたが、許されるはずもなくD4でラフ。ダミーのハート2ルーザーが残り5D-2。


me「僕の4Dのところでリダブルって言うと何持ってるの?スペードのハーフストッパー?」

Pd「いやそうは思わなくて、パスできる中の4Dって、多少持ってると思ったんですよね」

me「僕は多少持ってるつもりで4Dって置いたけど、その手で5Dはやりすぎなんじゃないの。そもそもそっちの手がダイヤって大体バレてるから、別にどんな手でも4Dって言うかもしれない?」

Pd「今日はたまたまそちらにクラブアナーがあるからバレてるけど、いつでもそうですか?」

me「リダブルはハーフストッパーか強いかもしれなくて、4Cはいつでも言ってだと、4Dの範囲広すぎない?」

Pd「1番強い手はキュービッド出来るので、リダブルもそんな強くないと思います」

me「リダブルからのキュービッドもあるけど、そしたらリダブルからの4mはもしかしてノンフォーシング?」

Pd「そうだと思います」


この辺で先生に聞いてみよう


Tさん「まずリダブルはハーフストッパーではない。一度パスして、3Sビッダーが3NTと言ったらハーフストッパーだから、それを受ければいい。リダブルして4mはゲームやるんだと思う。」

「4Dはサイドを取りたいだけでパスコレと真剣に考えなくても良い。本当に弱い手はパスするから、4Dはこんなもの」

「3Sビッダーはこれくらい期待されてるから、ゲームに乗らなくていい」


なるほどね。まぁ4Dも落ちそうではあるけど。

ということは、これは?



また僕がEast。オークションは


P P 1S 3S*;

4S 5C 5S P;

P X//


Tさん「これは3Sと言わない。言いたいことは分かるけど、もう少しハイカードを期待させてしまう」

me「したら一度2Cと言って、次の機会に3Sとかですか?」


そうそうとのこと。これを前提にWestは当然5Cというべきだという。なるほどね。


さてカーディングの方はというと、リードはCK。


切って、SA。クラブをエリミネートしつつダミーでスペードを集める。僕はスペードの2巡目にCAでなんとなくハートのアナーを示すが、ディクレアラーのプレイはダミーからH5。


耐えきれず、PdはHKを出してダイヤ。これをDAKとしてスペード。この時点で僕はHQとクラブだけになっており、ダミーからハート出された時に万一PdがHAを出さないと、僕のHQが勝ってラフディスのクラブを出す羽目になる。きちんとHQを捨ててPdにHTがあることを期待するが、結局ディフェンスはHK,A,DQの3つ取って1ダウン。


Pd「すみません、CAは見てましたけど、だからなんだと思いました笑」

me「これはしょうがないよ、一応スーツプリファランスのつもりだったけど、僕もHQがそこまで役立つとは思ってないし。」


ディクレアラープレイは割とimaginativeで、こう進むとHK勝った後は、Hxを出すしか3ダウンさせる方法はない。West的にはダイヤ出したい感じあるのも事実だ。


細かくいうとDAKと取った後のスペードは蛇足ではある。もしWestがHKQxxからKをスプリットしていた場合、僕は3巡目のスペードの下にHAを捨てることができるのでピュアにメイクするチャンスを失っている、かもしれない。


Pd「とはいえHQ捨てる人ばっかりじゃないですし、WestがHAで勝ったわけではないですから」


WestがHAQxxからHAと出してダイヤリターンと続くと本当にメイクする。いや怖いねこれは。



Rd10. vs ROLANDERS 18.66VP datum+1.44


良いラウンド。


They Vul. 2nd seat.

僕の手は


A86

KQ94

KT9

Q62


オークションは右手から


P 1C P 1H;

P 2H X XX;

2S ?


plan your bid.







inv.バリューはあると言ったPdに対してアクションしたいかだけど、結構悩ましい。僕の手は14点だけど、10点こっきりのPdに対して別に動く義理はないんじゃないか。そう思えるくらいには弱い。


1番ベタな2NT、一度パスしてPdが11点だったら2Sスタンドしちゃうけど、ノーゲームであることを願うパス。その間にXがある。


Xは殺す、というよりビッドがなくてそこそこ点がある手を示すからちょうど良さそうなんだけど、1番トラブルを生みそうだ。どうしよう。



PdがXXを選択したことを根拠に、流れることを願ってXを選択するとPdは2NT。これを3NTにレイズしてPdの3NT。フルハンドは以下。



リードはスペード。ルーザー5つ出ずに全ての可能性を試せる配置だったので、S2H3D2C2取れてメイク。


実際3NTは薄氷のコントラクト。一方で2Sxのディフェンスは非常にイージー。

Pdがもし2Sxを受けることができたらS6を出すつもりだった。その時は見た目通り3ダウンして+800。勿体無かったが、僕のダブルはIMPじゃ受けきれないだろう。


今日はWestはXXが精一杯のアクションなので、僕がパスすると2Sは流れそう。しかし僕は、手持ちしょぼしょぼの14点というのはわかっていたので、ゲームルーズをおそれず一回パスするのは理にかなっている。

そうしてパートナーがあと1HCP持っていた時のダブルを僕が受ける方が、より健全に流せたのではないか。という気がする。



Rd11. vs ASAKOSHI 13.97VP datum+0.375


"誰も信じてくれない"


We Vul. 4th seat.


T85

A

AJ64

AKT43


3S P P ?


plan your bid.







これはオポーネントのYプロのハンド、フルハンドは以下。



僕はEast、平凡に3Sで開けるとそれがNorthに流れる。プロの一手は3NT、Southのプロはこれを流し、コントラクトは3NT。


これまた平凡にSKリードをすると勝つ。

なにこれよくわからんなとSJを出すと、PdはAで勝ってDK。Northはこれを悩みつつダックして僕はハートを捨て、Pdは考えている。えっ?


これって状況を整理すると


・Northはノンバルのプリエンプトを信じずSTxxで止まると思い3NTを置いた&ハートはAシングルトン

・WestのPdはノンバルのプリエンプトを信じず僕のスペードをKQJ8の6枚以下と思い、T1でSAを出さなかった

・Southはノンバルのプリエンプトを信じずNorthをマイナーランニングの類と考えて4Hにコンバートしなかった。


ってこと?


パートナーのチョイスはC2。Northは悩んでCA,CK,Cx。じゃあ、黒いスーツ全部取ってHx負けます。ひいふうみい、-5ダウンは+500。実際はSouthの4HもSA,Sxと続くとハートを集めるSouthへのエントリーがなくて、なんとなく2ダウンくらいしそうな感じ。


ラウンド終わったあと。

これこれこうで誰も信じてくれなかったんよ〜とローランダーズの片ペアに話したら、うちは4Sxで仕留めましたという。確かにWestは少し4S置きそうで、隠れたナイスジャッジ。

これも結局ノンバルの3SをPdが信用しなかったということだからリーズナブルと言っていいでしょう。僕も僕でハート3枚持ちというのが4Sオープンする気になれなかったポイントなので、Westも踏ん張れたというところか。



そんなこんなで4連勝。

この日は1位で折り返したが、出場した翌日1stで(僕が)大崩れ。最終ラウンドで1位争い相手と直対となり、負けて2位。この後どうなるだろうか。


ーーーーー


結局どうもならず2位。いやこれは情けなかったねぇ。


思うんだけどやっぱりアマにはハンデがあって、ピュアにブリッジのことを考える時間が少なすぎちゃうんだよね。くやしいけれどこれも選んだ人生、前向きに行こう。みたいな。


今思えばつくづく幸せな学生生活でした。今は仕事そのものが楽しいうえに学会発表、他の仕事、家庭と何もかもが加速していっている。自分を救うのは自分しかいないのだけど、あぁ。


ーーーーー


久々に一仕事終わって、ビバークランドで整って、ゆっくり記事をみなおしている。幸せってこういうことなんでしょうと人生を噛み締めている。

3月のブリッジは渡辺杯。試合形式は9bdのスイスペアでスコアリングはMPを20VPスケールに変換するというもの。

変換の程度は結局確認しなかったのだがどうやら55%程度で15VPくらい取れるらしく、アベレージ付近の数%がけっこうシビアなようだ。


というわけでスコア形式はシビアなMP、回り方は再戦なしスイス。pdは上級医。

約1ヶ月ぶりのブリッジで意気揚々と向かったのが、1日目は共に散々な出来だった。

一つだけいいボードを見つけたので紹介。


僕のハンドは


T8654

82

Q976

T9


オークションは右から


1NT 3C*

3D** 6NT//


*puppet stayman

**no 5M


Your lead?






僕はCTを選択した。フルハンドは以下。




相手はバランスハンドが向かい合って6に到達しているようだ。決して振り込まないリードを選択したいので、ダイヤ以外の3スーツが候補となる。テーブルでは黒いスーツが有力と考え、スペードと僅差でより振り込まなさそうなクラブリードを選び、普通にプレイをして相手はS2H3D3C4の12トリック。


スペードを出した人はどうなっただろう?

SJを引くとSQ、Kと進み、ディクレアラーはクラブでダミーに入りつつハートのフィネスを繰り返す。そんなことを続けるうちに僕の手がSTとダイヤの4枚目でスクイズにかかり、7メイクとなってしまうようだ。フィールドの約半分がNTを7メイクしており、6メイクに抑えた報酬は65%のスコアであった。


クラブは相手のメインスーツの見込みが高く、例えばAJ8xとK765が向かい合っているところにCTリードをしてしまうと大損となりそうだ。結果オーライではあるが、H8の方がより振り込みにくい選択であったかもしれない。


1日目はMP戦で作ってはいけない0点ボードを量産し、スコアはサブアベレージ。これはちょっと不甲斐ない、2日目は1日目と違う日にしよう。幸いスイス形式なのでちょうどいいところに潜れているじゃないか。


朝は四谷のサウナXX(エックス)へ。9時代だけど意外と客が多い。1日をスッキリ始められた、これは行けるぞ。


…そう意気込んで始まったのだけど、最初のラウンドは0.16VPと意気消沈となる出だしだった。



"ノータイム"




僕はSouth、オークションはプロのEastから、


1D 2D 2S* 4H;

5D 5H P P;

6D** P P ?


*クラブ、それなりに強い

**ノータイムだけど半笑い



ここでPdは6Hを選択、これにダブルがついてオークションは終了。DKリードをダミーで切ってHKで手に戻りS8。Aで勝ってCQ。黒い2Aを取られて1ダウンだと、私たちには10%強しかスコアが残らなかった。


実際6DはHAを取った後、ラフ&ディスカードのハートを続けても1ダウンする展開となっている。Northの手はディフェンスに適しておらず、Pdが保険をかけて6Hを置くのもしょうがないかなと思っていた。


ただよくよくNorth目線で僕のSouthの手札を並べて見ると、見え方が違って見えてくるかもしれない。

僕の手は間違いなくダイヤボイドで、なんとなく5=6=0=2気配である。そうならば基本的には私たちの5Hはほぼ出来ていて、守るべきスコアがある中で6Dの出来落ち怪しいビッドをされたというように考えることもできただろう(実際は、EWがクラブを触らなければ5Hはちょっと落ちそうであるのだけれども)。


判断はなお難しい。

こちらの5Hxとならなかった以上はダブルをかけたとして、守るべきスコアを上回るとは考えにくい。IMPであるならば6Hよりはパスが賢明な判断に見える。


MPならば…6HとXから良い選択をしなくてはいけないかなぁという、今の所の結論だ。


「プロ、ノータイムだったよね?絶対できると思ったよ。」


僕は半笑いを見逃さなかったのでテーブルプレゼンスからその判断はちと微妙な所だと思うが、だからと言って僕が向こうに座っていても、結果がどう転ぶかは分からない。


今回賞賛すべきはおそらくWestだ。

5Hへのパスはフォーシング風(諸説あり)であるが、取り決めがなんにせよダブルしなかったからこそEastの6Dを誘発し、NSにもっとも厳しいゲスを迫ることになったといえるだろう。(本気で守るとギリギリ落ちそうではあるが、)実際5Hxメイクがそれなりにいたようだ。



次のラウンドものっけから11%、0%、30%と始まったのだけど、残り6ボードで取り返してなんとか13VP勝ちに収める事ができた。そんな取り返したボードのうちからひとつ。



"こういうの"


T84

AQ9

A742

542


オークションは右手からフリーランで


1S 1NT;

2S 3S;

4S//


Your lead?






僕は、意外とこういうのが刺さるんだよな、と思いながらC2を選択した。

フルハンドは以下。




リードはEastのCAで勝って、スペード3回集めたのちD6。これをほぼヘジらずD2と出してみるとダミーからはDJ。

DQ勝って、PdはH5。HQ勝つ少し前に点数を数え終わっていたが、ディクレアラーはいくらなんでもHKをもっていそうだ。とくれば僕が出すのはC5しかない。ディクレアラーはCTを持っていたのでローをプレイし、CQに勝たせてもらい、HAもとって1ダウン。


展開だけ見るとEastは普通に不運だっただけに見えるけれど、フィールドで4Sがダウンしたのは2テーブルだけで、残りは4メイクと5メイクが半分ずつ。96%のスコアであった。こういうのでいいんだよ、こういうので。


リードの選択では、右手がスペード長そうな時スペードリードはほとんど振ることがないけど、それでも相手のトランプを出すのはいくらなんでも遅すぎるかなと考えた。自分の手はいかにも待ってればトリックが取れる類の手なんだけど、ダイヤの下が弱すぎて、ダイヤを開発されるとクラブかハートか消されてしまいかねない。であれば振り込み回避全振りのスペードよりもクラブかな、と思ったわけだ。ラッキージャッジメントだけどその後の展開も含め、運は自分で呼び寄せるものかなと思う。


それとこれ。



Northの1Cオープンから始まってSouth僕の3NT。リードはスペード。

クラブとスペードを4発取っててからはダイヤを2枚捨て。黒いスーツの8枚目でWestは少しヘジテーションしてH9を捨てた。ダミーからD4を引いて、DTを出してみるとDJ勝ち。DリターンをDAで勝ってHJ。


パーセンテージはHKなんだけど、Westが4=4=2=3シェイプのHQT9x+DJxの時、ヘジってH9を捨て、DJで勝ってダイヤを返すだろうか?


いやハートを返すのが普通だろう。

そう思ってH3を出すと、WestはHQ、HAと取って最後のダイヤをギブアップした。ジャストメイクは85%。


左手はHQではなくH9を捨てたためあまり関係なかったが、そもそも僕はヘジテーションをみて裏の赤い2Aはないなと思っていた。もしそうなら捨てるローはたくさんあるはずだから、あんまりヘジテーションする理由がない。ただどちらのAが左にいるのかわからなかったから一回DTを出して見ただけということだった。


後の4ラウンドで大勝(68.92VP)して前日のアベレージマイナスから6位にジャンプアップしたのだけど、驚くべきことにここは大したボードがない。いい波に乗っちゃうと得てしてそういうものかもしれない。1日目散々だっただけに良くここまで戻してこれたと少し嬉しかった。


終了後はフライトBの赤ちゃんkktペアと合流してイタリアン。彼らは1日目1位だか2位だかで、2日目失速したけど6位。6位テーブルだねだのなんだの言って盛り上がりその場をご馳走して頂いた。


二軒目、コーヒーでも飲む?いやもう一杯飲もうとPdと2人で入った串焼きで。


me「朝サウナ行ったけど出だしマジで散々だったね」


Pd「そう。サウナ行ってなんか、脱水と低血糖でふらふらだったよ。俺サンマルクでパン食べなかったじゃん。それも良くなかったと思って。」


me「あー確かに今朝イマイチだったよね、てか昨日も…なんていうか別に、僕が良いわけではないんだけど。」


Pd「スロースターターなんだよね、午前悪いのはいつものこと。コンディショニングが上手くいかないんだよね。」


フルタイムで仕事やってると前日から自分を整えるのってなかなか難しいんだよね。サウナが解になるというわけではないってことか。


me「漢方いいよ、僕は柴胡加竜骨牡蠣湯やってる。」


Pd「実際抑肝散とかあるかなと思うんだよね」


医者トーク。

話は続く。


me「大人になると休日もフリーじゃなかったりするわけじゃん。そんな中なんとかひねくり出したフリータイムでブリッジするの、尊いよね。」


Pd「そうなんだよ。1日目内容が残念だっただけに、今日ちゃんと稼いで入賞できて俺はhappyだよ!もし今日もダメだったらがっくりだけど」


1日目は約50%、とはいえ内容が酷かっただけにしみじみ上機嫌。


現実問題フィールドを見るとキャリア的に敵わないペアって数ペアしかいないはずで、本来スイスなら優勝候補の一つとして上の街道を走らなくちゃいけない。だけど今回はおこぼれなんちゃって入賞、口が裂けてもあるべきところに落ち着いたと言えるはずもなかった。


ともあれ結果オーライ、またやろーねと約束してにこにこと帰宅した。