春季は12チームを4ブロックに分けてトライアングルを行い各ブロックから2チームを選抜。そこからはトーナメントラウンドを3回繰り返す形式。最初のブロック分けではどう見ても一番弱いチームだったのだけど、涙あり笑いあり義理人情ありで不思議の1位突破。日本代表クラス選手を複数含むチームを破って本戦に出てみたらミクストの代表チームと当たるという不運。


そこでも非常に善戦したと思うのだけど、前半は18-14、後半は36-42でトータル2IMP負け。2ボードだけ振り返ろう。


まずは前半から。



Neither Vul. 1st seat. 右手にIMAX。



AKT74

J

74

AJT54



オークションは自分から



1S P 3C* 3H;

4S 5H P P;

?


*S4+ 10-11pts



5の代ねぇ。。


IMAXの3Hはリードショーイング的にビッドしてる可能性がある。けど、これ多分良いところ見つけたやつなんだろな。参ったな…

4Sは安全にプレイ出来そうだが、5Hにパスしてるパートナーがいる時、5Sはだいぶ心許ない。HJも嫌。


相手の5Hがice coldとは思わないが、Xつけて3つは落ちない気がする。あと稀に出来るかも。

一方5Sが半分できると期待値+200くらいになる。ダブルつけてもそんな稼げないかと思って5Sをビッドすると6Hへ競られる。これにダブルをつけて決着。



1S P 3C* 3H;

4S 5H P P;

5S 6H P P;

X//



フルハンドは以下、僕はNorth。



D7リードも考えたが、一応普通のSAリード。ダミーを見て死を覚悟するが、IMAXのハンドはめちゃ弱かった。


SAをラフ。ハートで手に戻ってDQ流しは即Kで勝ち、パートナーはクラブを返して6Hは1ダウン。3=7=2=1で同一アナーだったらダイヤリードが正解だったかもしれない。また、DKは一回ダックすると面白かった。


しかしこんな形でハートコントラクトを見つけられるとは。裏はNSの4S+1なので-8IMP。5Hxや5Hパスもゼロパーの選択肢ではなかった事を考えると、IMAXの3Hは本当に危険な介入だった。



そして後半。


"メイクドラマ未遂"



IMP的にはかなり負けてそうな所、テーブルでのオークションはNorthの僕から



1D 2H 2S P;

2NT P 3S P;

4S//



愚かなオーバービッドでパートナーに渡ったのは1ミリも出来ないコントラクト。が、今思うとこれはメイクドラマの序章でもあった。


T1:H4,5,K,3


と進んでEastはめちゃ考え、S3でエグジット。IMAX、SK勝ってCK。


CA勝ってスペード。IMAXもう一度勝ってCQ!この瞬間S4D4C2勝つチャンスが産まれたのだけど、残念ながらクラブは1勝に留まり1ダウン。メイクドラマならず。


キーポイントはT1、HJ93から捨てるべきカードはH3だった。手なりでそれ以外のカードを捨てると必ずHAKラフと進んでしまう。裏は3Sで、初手H9だったので3Sはあっという間に-1。やはり2IMPはどこにも転がっているのだ。


これからday2、今日はどうかしら。



日本リーグ2部二月の陣は、全勝するも2位に足りず残留が決定。出た試合全部勝ったのは素直に嬉しいけれど、基本はチームメイトに勝たせてもらってるだけという気配。


あんまりゲンナリしててもしょうがないので、よかったボードをひとつだけ。



“見ようによっては”



3rd seat.


Q9

K8643

654

A92



オークションはPdから



3D P 4D 4S//



リードはC6、ダミーは



43

AQ9

K32

KJ753



T1:C6,3,A,Q


切れるかな、切れたらいいなとクラブを返すと、切れた。やった。


T2:C9,T,S7,C4

T3:H2,A,3,7

T4:S3,?



H2を信用するなら、このときディクレアラーのシェイプは7=2=0=4か6=2=1=4。別に6=3=0=4がいたっていい。スペード7枚ならPdがSKxスタートだとS1H1CAとクラブラフで落ちるけれど、その時Pdはおよそ



Kx

xx2

AQJT987

6



と強すぎるし、ディクレアラーのアナーがSAとCQのみになるので、オークションからはあまり現実的ではない。


ディクレアラーがSAKの6枚とするならば、今Pdがスペード1枚短くなっているのでSAK狩り集められるとメイクされてしまう。2秒考えて2nd hand highのSQ。


フルハンドは以下の通り。



SA勝ち。


SQをQJxのスプリットと踏んだディクレアラーはダミーからスペードを引こうとクラブ。これをPdがSJで切ってHリターンはK勝ち。DAも取れて-2。ハッピーですなぁ。



実際のプレイは僕がSQJダブルトンの時大失敗になるのと、僕の4DレイズとH2リターンがNorthの3=3=6=1を強く示唆することからあまり強力なプレイラインではない。つまりSQはダメ元なのだけど、ねちこく頑張ったプラススコアといえるだろう。



「H2リードなら普通に落ちたわね。」



そうそう、Hリードはディフェンスに各スーツ一つずつとなるので見た目1ダウン。とはいえちょっと珍しい寄りのリードだろう。



さて裏はというと、コントラクトは同じ展開で4S。リードは最強のH2が出てきて、前述の通り単純には落ち。


しかしアンラッキーエキスパートのTさん、そんなことでは諦めない。Hxを引くとHKが飛び出て、Hシングルトンを期待したSouthからハートが続いたため、HAQでハンドのダイヤを捨ててしまう。



「おー、じゃメイクですね。」

「いやここからまだ落ちかけたんだよね」



曰く、リードでクラブが出てこなかったからクラブは切られない形であるということにして、Northの1=3=6=3をケアりSx→T。おおー。


これは見た目の通りSJに抜けるのだが、Northはここでもクラブを出さず、Sでエグジットしてくれたのでメイク。って、んなことある?



...よくよく考えてみるとSJが勝ったあと、North目線ではS2H1とCQ外しでまだ落ちるわけだから、ここでのクラブはほんの少し出しにくくなるかもしれない。まぁ確かに、ここからクラブ切れる展開って何やねん感もなくはない。見ようによってはイモの投げ合い、見ようによってはもののあはれ。



H2リードから始まった時のこのハンドの焦点は、HK勝って何を返すかじゃないだろうか。


もしオークションが実際の展開でディクレアラーが6=4=0=3ならば、①T1はすごくHA出しそう②フィネスするにしてもHQを引きそうという二つの理由で除外すべきだ。ハートを返したくなるのは山々だが、ここはグッと堪えてDxを返すべきかもしれない。Pdのクラブボイドを予想する人はもっと尖ってCAアナザーというかもしれないが、それはマンガの読み過ぎだろう。



Tさんのアンラッキーエキスパートトークに加えてよいか審議のあるところではあるが、何はともあれ九死に二生を得たということらしい。



プライベートの諸々もひと段落ついて半年ぶりのブリッジ。初日は開始時点で昇格厳しそうな4位、終わって昇格の目もありそうな3位になったので出来は悪くないのだが、色々ありました。


まずはちょいさむボード。



x

AQTx

AKxx

KJTx



オークションは自分からフリーランで



1D 2NT;

3C 3S;



全然わからんと3NTを置いたらそれが流れてPdは



Axx

Jxx

xxx

AQxx



でハートリード。HKは表なので超振込で5メイク。裏は6Cで10取られ。



Kさん「CAなかったら悲惨な3NTだから、4Cか4NTでクラブのキー聞くんじゃない」



2NTはクラブ5枚な気配。3NTも言えるところで3Sが返ってきたので、これは“当たった”とみなすべき。普通に反省ですよね。



こっちは明るかったボード。



x

KQxxx

AKxx

QJ9



オークションは自分からフリーランで



1H 2C;

2D 2H;

3C 3S;

4D 4NT*;



なんとなくナチュラルにハンドを示していくと4NT。なんのRKCですかね、まぁハートですかねと5Sを返すと、



5S 5NT;

6D 6H;

?



ここは手なりでパスは出来ない、考える価値のある瞬間だろう。

PdがCAKxxxならS1H5D2C5で13個、H4-1でもハンドでスペードを切れば13個になりそうだがCKを確認する術がない。次の一手はどう考えるべきだろうか。












...ここでのPdの5NTは何を示すのだろうか。












考え方のとっかかりとして、5NTは本質的に7を探しているビッドである。そこに着目した。


自分のビッドを客観的に見てみると、0=5=4=3に一枚どこかついている形で、パワーは不詳ながら期待されるくらいは持っているだろう。


そして4DキュービッドはCKがないことを示している。これを既知とすると、5NTで7を探す人はCKを持っていると考えるのが妥当ではないか。Hが6枚あっても、クラブの下を捨てる方法はないだろう。


PdのクラブがCAK xxxの場合僕は、CQxxかCxxxとSKで7Hをビッドすることができる。後者ならクラブをエスタブリッシュさせる必要があり、ハートはもっと硬い必要が有るが、今日はクラブアナーをきっちり持っている。そう考えて7Cを選択した。Pdは7Hに直して終了。ダブルダミーは以下の通り。



Ax

Axx

Qx

ATxxxx


x

KQxxx

AKxx

QJ9



結局クラブはフィネスするしかないやん。CKは表にいて7メイク。パチパチ。



ラウンド後。

5NT言った人はCAK持ってるんじゃないですか?との問いにPdは、2つの回答。

一つはCAK持ってたら自分で7言ってるという。もう一つ、3CでもうCKを示しているから4Cキュービッドをスキップしても7トライを継続するのは自然だと思ったという。ふむ。



ーーーーー



このラウンドの対戦相手はユース。13VP勝ちだったので、この7Hの分以外は勝ってないのか、情けないな。そう思って食事へ向かうとPdからコメント。



「珍しいプッシュだったわね」



え、なんて?



このボード実は裏も、7H=であった。ということは敵もラッキーパンチを当てたつもりでいたわけだ。

気になってオークションを聞いてみるとI先生からはこんな回答が。



1H 2C;

2D 2H;

3D 3S;

4C 4NT;

5S 7H//



これは4NTビッダーからすると1=5=5=2のCK持ちにしか見えない。4C置いた人はスモールスラムに役立つ情報を提供したのではないだろうか。7に行くならもっと違うビッドしたよ、というかもしれない。



ディナーは駅前ビルのロシア料理チャイカ。10年以上前にブリッジ後、M先生に連れてってもらったお店で、美味しくてよく飲んだ。


5NTは自分で解消しきれなかったので、Kさんに聞いてみよう。ワインを2本のんで上機嫌の彼が言うには、4NTにダブルRKC使っておけば問題ないこと、5NTは余計だったこと、そもそも3Sに僕側がRKCする方が良いことを話していた。



「3Cはシェイプでしょ、2Hにはなんでも2S言えるんだから。4DはCKないから5NTは言わなくてよかったかもね」


「それよりサイドのQ持ってる方が聞けば、CK埋まるじゃん」



5NTが余計説はコンファームされたが、僕がRKCすべきなのは確かにそうだ。3Sに4NTって通じるのか?と思ったけど、実際僕は4DにRKCされてハートのkeyを答えてるわけだし、なんやかや通じるでしょう。




ーーーーー



ディナーではボルシチも頂いた。トマトベースの仕立てだったので「あ、ビーツじゃないのね」と思った後で、あっと気がついたことがあった。


というのもその初めてチャイカへ訪れた時。M先生、ロシア料理を初めて食べた20代になりたての僕へぶつぶつゴチていて。いつもの精肉は基本食べないトークに加えて、チャイカのボルシチはビーツを使わなくなってしまった昔は使っていたんだけどね云々かんぬんワインはどうのこうの、ニシンのオイル漬けは、オリーブは...あれやこれやと楽しそうに喋っていた。


僕は単純なものだから、ロシア料理ってこんなに美味しいんだとびっくりしていた。はっきりと覚えてはいないが、特にボルシチがお気に入りだったのだろう。だからボルシチのくだりは気になってしまって、トマト仕立てのスープだって美味しいじゃないか、ビーツなんて要らないよ、てかビーツって何?と思ったのを覚えている。30になって僕はあの頃の思い出を、また違う目線から追体験したのだ。