1日目午後はpass-double inversionがあった。


フルハンドは次の通り。




僕はEast、こちらのテーブルのオークションは


2H P 2NT* 3S

P P 4D P

4H 4S ?


*Ogust



4Dが何を表すかは取り決めはないが、きっとダイヤスートとハートサポートを持ってるスラムトライだろう。

パートナーはハンドをPassと4Hで少なくとも2回示していて、少なくとも最強の手ではなく、多分下半分に含まれる手だろう。僕の手は、PdにHAQJxxxなどとあると固くスラムが出来てしまうので、ビッドをコンティニューさせるべくパスをした。



2H P 2NT* 3S

P P 4D P

4H 4S P** P

X*** P 5H****///


** Transfer to X

*** Accept

****6H try



リードは、クラブなら落ちだがスペードなのでジャストメイク。


オークションを振り返ると、僕のハートが2枚、スペードが1枚なので、スペードを2回出されるとダミー張り付きになりそうだ。たとえPdにHAQJxxxがあったとてDTがなければH4-1でダウン、6Hはあまり良いコントラクトではない。

私たちはFG下でのダブルを競っても良いし流しても良いよに取り決めていて、ここではダブルが良かったように思う。その時には結果Eastは追い込まれてしまうが、パスだろうか、ハートの綺麗さとディフェンスのなさから5Hだろうか。


裏のオークションは


2H P 2NT 4S

P P 4NT P

5D P 5H///


スペードを出してもしょうがないと悟ったタイ人はマイナーリードを選択したが、手に取ったのはハズレのダイヤ。惜しい!

仮にSJリードをすれば、リード権を保持したままクラブのスーツプリファランスが出たかもしれないが、トップアナーがJでは出すにもどうにも心もとない。



“Beyond imagination”



そうそう、午後はパートナーの珍しいアクションを2回見かけた。僕も結構色々やるけど、どうしてなかなか、僕の想像を少し超えていた。

ちょっと面白かったから残しておこう。両方ともクラブが関係していて、



We Vul. 1st seat. 僕の手は


A973

J962

A63

Q9


オークションはこちらからフリーラン、僕はこういう11点はあんまりオープンしない。パスから始めると、


P 1C 

1H 1NT

?


passed handでもXYZなので2Cを置くと、パートナーはアラートを出して、それが流れる。


P 1C 

1H 1NT

2C*///


*XYZ


まじかこいつ、バランスハンドで2Dフォースをパスしおった。

フルハンドは以下の通り。




リードはDK。1回ダックして、DJをDA勝ってCK。手からSQ,K,A,6。S9(!),T,J,2。S5。S8、HA、ハートラフ。CQでダミーに入ってウィナーのS7を出すが、スペードの面白プレイはあんまり関係なく2メイク。+90。


オーバーランしなくて地味取りっぽいけれど、裏はEastが1Dで開けて、Westの1NTがダイヤのラッキー配置で3メイク、-150は2取られ。そういう日もあるよね。


もう一つ、シーティングは僕がEast、同じ。

フルハンドは以下の通り。




オークションはNSのフリーランでSouthから


1H 1S;2D 2H///


どことなく冴えない手のWestがリードに選んだのは…C6!しかも即断即決。僕がCQを出すとディクレアラーはC3、勝たされてディフェンスを考える。


パートナーのC6はAT6でない限り、64、6からのリード。おそらくは64からのリードで、ディクレアラーはAT3からダックしているのだろう。となるとディクレアラーのシェイプは1=5=4=3、CAがある時はディクレアラーにSAはないはず。スペードを攻めよう。SK、スペードと続けるとディクレアラーはフォローしてパートナーのSAが勝つ。は?


パートナーはちょい考えてCT。ダミーはカバーしない。CKを出す意味はないのでカウントのC5。勝たされてここでパートナー、もう一踏ん張りしてS8、ST。僕ももう一踏ん張り考える。


ディクレアラーのシェイプは2=5=4=2確定、そうなると黒いスーツのルーザーは集め切ったから、僕のハートを役立てる以外落ち目はないと考えたのだろう。ただ僕のハートは今切っても意味がない。もしもディクレアラーがHAJ732の時に、H8で切ってHJを追い出しても、今度は手からHxと出せばPdのKT9は捕まってしまう。もしSTを勝たせておけば今度はダミーからHQを流してくれるかもしれず、その時はPdのHK勝ち、もう一回スペードが出た時にH8で切ればPdのHTが生還する。シェイプとミドルカード読み切りでこの形以外落ちることはないから、いっぺんラフせずにクラブでも捨てておこう。


結果ハートアナーはオポーネントが全部抑えているので、ST勝たれてからは全勝で3メイク。結果には全く影響してないのだが、Pdは図太いディフェンスを見せてくれた。



“ガジれない”



1日目はフリーランでの判断の微妙な手が多く、その手を全ていい方向に捌けた。いわゆるガジリを使うような手ばかりだ。取り決めはなくナチュラルに判断していく。


R1#6



僕はWest、オークションはEWのフリーランで


1H 1NT*: 2S ?


ちょっとハートがダメなので2NTを選択するとこれが流れる。クラブリードはちょいと厳しいが、H3-3だと6つ負けるものがないハート開発にも行かずジャストメイク。裏は3NT、クラブリードから作られる展開になったところを落としてくれたそうだ。実際はクラブリード、ハート負けに行って、ダイヤを返してもう一回クラブと進むと、S9フィネスくらいしか有効な選択肢はない(し抜けて落ちる)。


R3#9



僕はEast、オークションはEWのフリーランで


P 1S;1NT 2D;?


ハートが5枚あるから仕方なく3D。すると


P 1S;1NT 2D; 3D 3S; ?


S6D4か、となると…よく分からんと思い3NT。


リードはHJ。HQ、HKに勝たせるとS6。SAを上がってもらったのでS2H1D5C1でジャストメイク。+600。


North「スペードじゃなくてCQでベラドンナクーでしたか?」


その場ではそれで落ちと答えたけど、そんなことはないようだ。

5Dは鉄板、3NTも、そしてやや3Sも良くないジャッジだったねと話し合う。そもそもハートが弱いのでまぁ無理しないで3Dパスでもよさそうだ。


R4#24



僕はEast、オークションはEWのフリーランで


1D 1H;2C ?


ここで僕のアクションは2D,2H,2NT,3Cの4つ全て考えられるだろう。どれを選んでも神様に舌を出される可能性はあるが、3Cには強すぎるよねと2NTを選択肢。これは3NTにレイズされて終了。


リードはスペード。ハートはブロックしているが、クラブをハンドへのエントリーとして育てるイメージでSQをSKで勝つ。


表のCQJxの時に間違ってアナーをスプリットしてほしいから2手目C9と出そうと思ったが、その時C8が無いためハンドへのリエントリーが必要になる。ハートのオーバーテイクをするとトリックが一つ足りなくなるためこれは却下し、まぁちょっと仕掛けるつもりでC7。CJが出てきた時はよしよしと思ったが何のことはない、C2-2で9トリックの+400。


リザルトは全部問題なかったけれど、やっぱりビッドはちょいと苦しい。一つ目は16点と8点だから良かったけれど17点と8点だったらどうなんだろう。二つ目は3D言うのは多数派でないと思うし行き先も不安定。三つ目も本当は2NTじゃなくて3Cが安全なことが多いだろう。


食事後。pdと五反田から代々木まで移動し、新宿までうだうだ歩きながら話しながら、日本リーグの練習ってことでガジリ導入してみますかと言うことに。さぁここからが大変、ガジリちゃんと使ったことなくて、以前高校生に教えてもらったくらいだからサマリーすらない。新婚Dr.にサマリー聞いてみたらシンプルなやつ!というていでヤバいのを渡され、途方に暮れていたら京大式のガジリを教えてもらった。


最低限でとてもいい。2日目はこれを使ってみることになった。


日本リーグ参戦できず、東京リジョナルは待ちに待ったリアルブリッジの機会だ。前回が高松だからもう3ヶ月もトランプに触れていない。


R1ちゃんと勝ち、R2ちょい負けてR3は鶴亀チームとの対戦。ココを叩きたい。

チーム戦、Pdとチームメイトはいつもの感じ。僕はEast。



"雉も鳴かずば"



#7


both Vul. 4th seat.


65

AJ6

AJ9

KT632


1D P 1H P

1S P P ?


plan your call.









状況がちょっと怪しいが、レスポンス点ギリギリの1Hビッダーが居たのだろう。スペード4枚あるひとは2Sにレイズするであろうから、オポーネントはスペード7枚フィットが硬そうだ。ここではパス、ダブル、1NT、2Cあたりが選択肢になるだろうか。


僕は大人しくパス。主に私たちサイドの1NTプレイを考慮し配られ方を色々並べようとしてみたけど、途中でやめた。PEN回避は当然あるけど、赤いバルなので、1S-2+200が半端なメイクスコアに変わってしまうとか、その逆とかそんなところが嫌だった。


フルハンドは以下。






ディフェンスは、HリードをAで勝ってS6。SAで勝ち、CAでダミーに入る過程でパートナーのショーアウトを見る。D2にはDA。S5。この展開はダミーのラフを防ぎつつパンプも出来るので、もうダメである。2downは+200、1Sも落ちる時はたくさん落ちるね。


裏の亀は最後に2Cを言ってそれが流れる。5枚ノンフィットの2C、それだけでも見た目最悪なんだけど、SouthのSKリードののち、ダイヤシフト。スペード逆襲を勝ってもう一度ダイヤ。これをNorthが切ってハート。HKグルトンに抜けたあとはクロスラフで2Cは5ダウン、+500。急にスコアが湧いてきた感じ。


続いて#8、まずはフルハンド。





こちらのテーブルのオークションは鶴が2Hでオープンする。



P 2H P 2NT*;P 3C** X 4H//


*Ogust

**bad/bad



リードショーイング的なほぼ無駄ビッドのせいでゲームに行かれたかと思ったけど、ダミーを見て誰でも行くなと胸を撫で下ろした。リードはS4を選択、メイクチャンスはない。


さて裏は?



「これ凄かったんですよ、僕とりあえずウィーク2を見送ってパスしてみたんです」



裏のテーブルのオークションは



P P 1C X;

1S 2H 2S 3H//



3H stopは鬼当て。いやーすごい、これは今日冴えてる、ヤバいなどとひとしきり言い合ったあと気づく。Eastの亀さん、サポートダブルしてないな。


よくよく見るとオープンも結構弱く、開けてもいいけどなんだかイモい。3rd seatの弱いオープンも2Sでスペースを奪ったのも、どちらもうまく行ったのだけど、結果は悪い。


どう解釈するべきか。

これは「狙いは良かったけど配置が都合悪かった」とか「Southがイカレてる」とかそういう話ではなく、失点はEastの責任で、どちらのボードも余計なクラブを鳴いたから撃たれたのだ。


自滅は甘美だ。誰しもがフェイクキュービッドや派手なプリエンプト、ヤバい1NTオープンが成功してうっとりしたことがあるだろう。それは自分の能力や配置、結果に対して酔っているのではなく、失敗して失点した仮想の自分と比べて現実の自分がどれだけ幸福であるかを実感しているにすぎず、そこに愛はないのだ。いつも死と隣り合わせ。


エールと自戒に変えて。さてその次は…



裏街道に行くと、待ち受けていたのは前回優勝チーム。ここで我々は善戦して、前半-5IMP、後半-5IMPの10IMP負け。1bdひっくり返れば1日目に続いて大物食いその2だったので、みんなして悔やしい感じ。



リードの話から。


K76

62

J942

A642


オークションは右手から敵のフリーランで、


1H-4C;4D.4H//


your lead?



KJT62

A9

J832

K2


オークションは自分から、


1S P 2S 4H//


your lead?












heroはSouthのPd、彼の選択はS6。


ディクレアラーはスペードを一回ダックして、続くスペードを勝つ。ハートを集めて手からCQを出してみるが、Southは適切にCAで勝ってNorthで3つ目のスペードをキャッシュ。クラブでエグジットしてダイヤの三つ目が勝てるようになるのを待つだけ。



Pdは、アタッキングリードが必要そうなオークションであることを理解して適切なリードを選んだ。素晴らしい結果だが、裏は6Hに行き過ぎた。ダイヤリードはダイヤ全勝になるが、それでもどうしようもなく2ダウンし2取られ。





これはNorthの僕のリード、SJを選択。SQ,SAでクラブを2枚捨てられて、トランプはグッドブレイクなので6メイク。-480。


裏はWestの3H、リードはCK。クラブが3回続くとトランプが2個取れるようになるので、3Hはジャストメイク。参った…8取られ。



テーブルでは、CKに一瞬目移りして、諦めた。

SJは冴えたリードじゃないけれどCKを出す勇気が無かった。ポイントはHAの下のカードで、何がしかアッパーカット的な意味で役立つかな?と想像出来たら、僕にも勇気が出たかもしれない。



"mini NT鑑賞会"



このオポーネントはNVの1st,2nd,3rdで(9)10-12ptsの1NTを使っている。最近の国際大会で頻用されているこのNTのレンジはどのくらい有用なのだろうか。サンプルが4つも採取できたので見てみよう。



#1


僕は North。Westから



1NT 2C P 4S//



6Sルーズで+480。


Pdは、そのくらい強いハンドはダブルから入るかもしれないと思って簡便なビッドをしてしまったと言っていた。2Cからは、それなりにきっちり決まっていないとスラムトライをしにくいという事情もあった。簡単にスラム行ける手でもないが相手のシステムが刺さったこともあってがっかり。


裏はNSのフリーランで


1D-1H//


なんぞ誤解があったとの事。-200は+7IMP。



#2


WestからEWのフリーランで


1NT 2C;2S 4C;4S


Northからのリードはちょっとむずかったんだけど、ハートはぬる過ぎるかなと思い、右手弱いからアタッキングリードで良いかとD6を選択。


D6,2ときて、PdはJ865からのリードを嫌いD4。D8勝ち。ダイヤは一つ損したけれど、トランプ3つとCAは逃げなかったので1ダウン。+50。


裏は2S=で+110の4取り。



#3


Eastからフリーランで


1NT 2D;2H//


Northに座ってただけなのに儲け、とはいえノンバルなのでぼちぼち。3ダウンは+150、裏はNorthの3H2ダウンで、+100は6取り。



#4


Westから


1NT 3D P 4H;

P P X//


CJリード、CA勝ってスペードが出てこなかったので、えんやこらダイヤでスペードひとつ消す展開になって-1。


裏は3Hでストップ、ジャストメイクで8取られ。




この4bdの収支はプラスだけど、どちらかというと有利なバルでのminiNTは profittableだなという印象。#3で2Hにペナルティを掛けられなかったの見ても、いつもいつも捕まえるのはあまり簡単じゃない。


このオポーネントはトランスファーを残してminiNTのシステムを組んでおり、記憶負荷を和らげているのだけど、そんな使い方でも割と十分な気配。


トランスファーはNTサイドがコントラクトを持つコンベンションだからminiNTとの相性はいまいちなのだけど、きちんとやると弱いNTのシステム導入はそんなに簡単ではない。まずレンジ設定が難しくて、例えば12-14BALを1NTにすると、15-17BALの時の1mオープン後のメジャーフィットを3の代で表現するしかなくなる。1の代レスポンスなんてメジャーなKxxxxくらいからしたいこの時代、15点BALで3の台をプレイせざるを得ないのはあまりにしんどい。


かと言って1NTを13-15と15点を含むようにすると、今度は11-12BALが開けられないか、1Dあたりのオープンに負担をさせなくてはいけなくなる。あと1mオープンからの2NTリビッドは16-17みたいな雰囲気にもなる。ポイントレンジを上げて1NT 14-16では効き目が弱い。


そこにきて1NT 10-12のminiNTは意外と導入しやすい。1NTリビッドを13-15とする事で1m-1M;2Mを11-14UNBALか13-15BALとすれば良くなるのであんまり苦しくない。2NTリビッドが16-17という嫌なレンジになるので、レスポンス点を少し上げる必要はあるだろうか。


weakNTを採用するとして、せっかくの機会なのでトランスファーのないNTシステムを考えてみているけれど、完璧はない。まずNTコントラクトのサイドは弱い方に固定されてしまう。そしてトランスファーは非常に使い勝手が良く、無しにすると例えば5M4mあたりのシステム収納に苦しむことになる。よく使われているのは2Cも2Dもstayman的に扱う直感的なシステムなんだけど、年4回の日本リーグで使うにはちょっとヘビーだ。1NT-3Cのパペットステイマンも採用したいがPREのスペースを削って良いかかなり悩ましい。このオポーネントのトランスファーonでのシステム組立ては現実的なようだ。



BBOなどでもうちょっとサンプルを採取して採用を検討したい。発生ボードで0.2IMPも浮けば採用する価値があるはずだ。