年明け一発目は1/3のペア戦だったのだけどここでは省略。1/5のMPペア戦では面白いボードがいくつかあった。


僕はNorth。オークションはSouthから


1NT 2D* X XX;
P 2S X P;
3H P 3NT//

*M1suiter


プレイはスペード出されて3順目に勝ち、Eastのクラブのノンカモンシグナルを見てハートのフィネスを敢行。S5H1取られて2ダウン。2Sxを流せていたらかなり良いスコアだった。


僕の2回目のダブルは、最近テイクアウトがちだそうで、これが伝わらなかった。パワーを示した後のダブルはいつでもペナルティでいいと思っていたが、そういうものかもしれない。これと1x X XX後なんかちゃんと決めていた方がよろしい。ペナルティのフィーリングを合わせることはいつでも重要。

2/1や1NT フォーシングに絡まれたらXはテイクアウトだと思うから、それと一緒なのかな。




オークションはEastの僕から


2H 3C P 3NT//


色々考えてH6をリード。HK、H9勝ち。ディクレアラーはH87と出したが、HQ875を持ってるのは明確だ。

C6個ある以上、H1個勝たせるとさすがに9個になってしまうだろう。MPなのでここは、SKをゲスにしてトリックを取る方向でディフェンスしよう。そう思ってクラブをだす。

ディクレアラーはDKがどこにいるかよくわからないから、ダイヤを触らずクラブを走り続ける。最後Pdが4枚残す過程でSAJ DKxと残したのでダイヤを全部残したディクレアラーが4勝する形になり4メイク。これは冴えない、僕もクラブのもとに、ハートを下から捨てたのは良くなかった。

よくよく見るとパートナーはどのような4枚を残してもメイクする形になっているので、やっぱりスペードは出さなきゃ落ちない。

ディフェンスの改善としては、まずHAキャッシュ。スペードのカモンシグナルが出て落としたテーブルが複数あったようだ。

それと、HTリードが良かったかもしれない。パートナーはHK勝ったらHで打ち抜けない(HAT9の7枚あれば2Hオープンはおかしい)のは明らかなので、先を見越してSAを取っておくのもあるだろう。EastはSTでノンカモンしてハート返して貰えば100%落ちるのがわかる。一応見通しはたって、West目線でディクレアラーはC6勝確定。SAキャッシュは今5個取らないと落ちませんよというアクションだ、HTリードでHK勝ちなら見えるかもしれないディフェンスだろう。だがこれは成功した時にtrury expert cardingって褒められる感じ、特にMPでやると不必要な痛手を喰らうかもしれない。


実は、スペードリードは真剣に考えた。Northがスペード4枚持ってたら3NTじゃなくて3Hが返ってくるかもしれない。日本リーグでもこんなのあったな、今度やろうっと。




終わった後朝日新聞社杯のPdと話す機会があった。これどうなった?


オークションはWestから。
あちらのテーブルでは


1C P 1S 3H;
X 4H ?


となってうーん、4Sと置いたらしい。7Dがメイクしているが、なかなかダイヤを紹介する機会が得られなかったようだ。我々のテーブルでは僕がEastで、


1C P 1S 2H;
X 3H 4H 5H;
X//


となって、これもあまり冴えない。
最後ノンフォーシングパスなら、僕は6S置いていいかなぁと感じていた。


陽気なN君のテーブルでは、Eastの4Hキュービッドの代わりに4Dが返ってきて6Sへ行けたそうだ。そちらの方がよりdescriptiveだったし、7Dに行くにはそれしかない。

ここでの4D、N君は必ずS5D5のGFを保証するだろうという。朝日のPdもそうかなあと言うが、4=0=6=3の点数持ち(SA+DAQなど)は頻繁に競り合うと思うと言ったら理解を示していた。2Aだけでも、ダイヤが伸びたりすれば、競り合う時は競り合うだろう。4Dには尖ったスーツに10枚ある4の代まで競合いたいハンド全てが含まれるのではないだろうか。その場合例えば


1C P 1S 2H;
X 3H 4H P;
4S P ?


ときて5Dは、S/Tではなく適切なコントラクトに直しただけという事になる。

この辺は、どこで1Cオープンに対するメジャーファーストが破れるかにかかっている。4M6Dのinvハンドは1Mなのか1Dなのか話しておけば良い。 

もう一つ、この場合4Dはスペードを5枚保証してないとしても、保証してないだけでふつうにパスなしである。別に5D(や5C)になってもいいシチュエーションでビッドしてほしい。


メジャーファーストについて。
他にも、Westのハンドは4Hを聞いてどこまで戦うべきかが話題になった。フォーシングパスを置いて、Xが返ってきた時に6Sを置くか6H=7トライを置くか、ちょっぴり渋い。7トライに相当するというアイデアもあったが、おそらく4Dを言われてないと厳しいだろう。

そう思うと、ここでの4DはS5D5ストロングとしたいから、M4D6のinv.ハンドはメジャーファーストが破れてた方がいいように思える。


ただこれはこれでシステムに負担をかけていて、例えば


1C P 1D 2H;
P P ?


ときた時の2Sは1RFになるし、更にopp.の介入が2Sだった時(そしてレスポンダーがH4D6だった時)、Xで処理しても3Dで処理しても苦しい。

きちんと取り決めるなら、1C オープンに対してS4D6はダイヤ、H4D6はハートを先に答えると取り決めるのが優れていそうだが、ベタにGF以下ではいつでもメジャーファーストでも全然いいだろう。何しろほとんどのコントラクトは4mの競合いを考える必要がない。


そんなこんなでこの日も、あと1/3もアベレージマイナスであった。イマイチな滑り出しでブリッジの年明けを迎えた。