(→こちら の続き)
『悠奈』 きゃぁぁ~~~
黒・千誉誇戊(ちよこぼ) は躍動する !!
乗る人の事など考えない !! これが速さへの渇望である !!
『ただ乗るは論外 !!、我を乗りこなせてこそ我が主として相応しい !!』
・・・ そんな事を彼ら? が考えてるかは分からないが・・・、
とんだじゃじゃ馬である・・・、悠奈達は勿論苦戦していた・・・
『あきら』 おぉ~~、速い♪ 楽しぃ~~♪ さすが魔界の神速を駆ける鳥♪
『サタンちゃん』 うむ♪ 疾きこと風の如くじゃな♪ 疾(と)く飛ばすのじゃ♪
・・・ 2人はとんでもなく楽しそうであった・・・
『悠奈』 きゃぁぁ~~~
悠奈の絶叫が次第に大きくなる中、突如その鳥は疾走を止める・・・
動物は危険を察知する能力が格段に高い !! それが神ノ鳥ならば、なおさらだ・・・
『悠奈』 わぅ、急に止まんないでぇ~~
そこは 『橋が墜ちたる場所』 犯人は逃げも隠れもしない !! 何故なら・・・
『??』 やっと・・・来た !!
それだけ告げると、剣を構えだす・・・
『悠奈』 何 !? あの子・・・、もしかして・・・ !?
悠奈が気づくが早いか、その少女が攻撃を仕掛けるが速いか・・・
兎角(とかく)、戦闘は開始したのだ・・・
ウォーターカッター -水【大切斬】-
高圧に固められた水が水圧を伴(ともな)い、振り下ろされる・・・
それは地面を簡単に裂き、後ろの岩を砕き、真っ二つに割る・・・
悠奈はそれを避け・・・、いや・・・初(はな)から当てる気などないのだ・・・
『??』 ミステス・・・、今のは・・・挨拶だから・・・本気・・・だして・・・
西から・・・感じた・・・大きな力・・・、お姉ちゃん達・・・だよね ??
悠奈は考えを巡らす・・・
ミステスは名前 ?? 何か凄く辿々(たどたど)しいわね・・・
だけど・・・、応じられた勝負から 『私は逃げない !!』
鳴・神2
雷纏う天使が剣を構え、戦闘形態をとる !!
ここを越えなきゃどのみち先には進めないのだ !!、頑張れ悠奈ちゃん !!
敵は強いぞ !!、それも壮絶に !! (*野暮な解説が入りました・・・)
『サタンちゃん』 あやつは・・・、聖(魔)遺物・・・ !?、聖剣ミストルティン・・・ かの ??
『あきら』 何か自信無さげだね・・・、サタンちゃん・・・
『サタンちゃん』 うむ、魔力的にはミストルティンで間違いないのだが・・・、姿、形がちょっとな・・・、我の知ってるモノと違うのじゃ・・・
『あきら』 ちっちゃいし、可愛い感じだよね・・・、アレ・・・
『アレ』 と称されたミステスは確かに 『幼女』 である・・・
聖遺物というには幼くそして、矮小だ !! だが、それがどうした !!
小さきをハンデとしない苛烈極まる攻めがそこにはある !!
悠奈は完全に押されていた・・・
『悠奈』 この子、とんでもなく強い !!
あくまでも悠奈は鳴神2だ・・・、周りに雷粒子を散布し、相手の行動を予測、超反応を以(もっ)て剣撃を行っている・・・
だが、ミステスはそれを上回る !!
『ビリビリ・・・嫌い』 と言い放ち、魔純水を創造(ブリアー)し、電気に対してのハンデを打ち消し、単純な剣と剣の勝負に持ってゆく・・・、そここそがミステスの 『独壇場』
こと剣撃に関してミステスの右に出るモノなど 『いない』 のだ・・・
(*ミステスは 『水』 の波動なので、本来 『雷』 との相性は悪い !!)
『悠奈』 ・・・っ
剣が剣で弾かれる・・・、それでも悠奈は抗(あらが)う・・・
雷粒子にぶつかる魔力の気流から次の攻撃を予測し、
それに対して剣を 『振る』、その結果が剣と剣の衝撃音・・・
がきぃぃーーん
雷剣と魔剣がぶつかり火花を散らし、冷熱で冷まされる・・・
ミステスは醒める・・・、攻撃はなおも勢いを増し・・・
悠奈は後手に回らざるを負(お)えない・・・、そんな状況に追い込まれる・・・
それでも、諦めない !!、喰らいつく !!
それが彼女の 『心の強さ』
決して、折れず、屈しず、負けない !!、その 『清廉さ』 が天使の血統(決闘)なのだ !!
しかし、相手は鳴神の雷速を上回る程の高速の 『魔剣』 だ !!
気を抜けば、すぐに剣の牙(きば)が襲うだろう・・・
『ミステス』 なかなか・・・、でも・・・それじゃぁ・・・勝てないよ・・・
剣の読み合いの最中・・・、少女はそう告げる・・・、次の瞬間・・・
ミステスは剣をずらし、悠奈の剣の間を滑(すべ)る様に抜ける・・・
剣速歩行(火交) 『ずらし』
それは水が地面へ落ちる様に・・・
自然で揺るやかかつ完璧な一撃 !!
滴る水は熱を持ち、吸い込まれるように地面(悠奈)へ落ちる・・・
『悠奈』 ・・・ぐっ
裂かれた皮膚が熱を持ち、熱い・・・
それは、水が水溜まりへ落ちる様に・・・
体内へ痛みを波紋(はもん)させる・・・
悠奈は・・・痛みを堪(こら)え、思案する・・・
今の私の力じゃ勝ち目がない !!
だったら・・・、どうすればいい ??
自分で足りないなら・・・、『力』 を借りればいい !!
その発想へ至る悠奈は魔剣を・・・
現出 !! 『霊剣ファルシオン』
魔鍛冶屋で買いたる輝きの無い剣が・・・
ミステスの剣の迫(せま)りを遠ざける・・・
がきゅーーん
ただのナマクラにその様な芸当は 『不可能』
悠奈が選ぶ剣こそ 『聖剣』 なのだ !!
その剣 『ファルシオン』 が徐々に輝きを取り戻し始める・・・
くすんだ輝きが光凜と鳴り、覚醒を讃(たた)える !!
『英雄の帰還は為った・・・』
剣の声を聞け !!、そして、我と共に 『開放』 を・・・
裏剣ファルシオン
それは過去の英雄(英霊)を 『乗せ』、導く 『裏ノ秘奥義』
英霊を使い、悠奈が遣(つか)われる、剣心一体の秘技
ここから悠奈の 『逆襲』 が始まる !!
悠奈は自身に 『乗せ』 た英雄の力をフルに使い、ミステスを・・・
魔剣ミストルティンを・・・、苛烈に追い込む・・・
それは叡智(えいち)の技であり、英雄王が為した業(わざ)・・・
人を竜を魔を悉(ことごと)く屠(ほふ)ってきた剣の冴えが・・・
ミステスと互角以上に渡り合う・・・
更に悠奈自身は電気を帯電している・・・、これが更なる超速戦闘を・・・
悠奈に可能とさせ、今限界以上の能力を引き出している・・・
きぃーーん×∞
剣撃の応酬が甲高い剣の叫(たけ)びを上げる・・・
それは剣が歌う様にも謳(うた)う様にも聞こえ、
まるで待ちわびた強敵との私闘を楽しんでいるようである・・・
だが、限界を超えている悠奈の消耗は早い・・・
剣の調べにたゆたうのも勿論良いが、いずれ終わりは来る !!
悠奈の霊剣がミステスの魔剣が・・・、不和を奏でて弾き合う・・・
がきぃーーん
アンサンブル(協奏)は終わったのだ !!
1人では曲は為らないが、鳴らせる為の剣は失われたのだ・・・
ここにあるのは 『開放』 と 『一殺』 を掲げる剣のみ・・・
ファルシオンが真の力を解き放つ・・・
それは、ミステスが必殺の一撃を放つと同時 !!
真剣が神なる輝きを放ち、眩(まばゆ)い閃光が悠奈を包む !!
『開放』 神・ファルシオン
神刃合練斬(しんとごうれんざん)
悠奈(心)と神剣(刃[英霊])が重なり、神の刃(やいば)が鳴る・・・
その一瞬の神鳴(かみな)りはミステスの剣が届くより一寸速く
彼女を切り伏せた・・・
『ミステス』 がはっ・・・、負けるとか・・・、久しぶりかも・・・、きゅ~~
『悠奈』 ふぅ~~、手加減できなかった・・・、大丈夫かな ??
☆☆☆(次回予告)☆☆☆
ミステスを倒した悠奈一行・・・
悠奈の心配も余所(よそ)にミステスは元気だった・・・
『次は・・・何時(いつ)・・・勝負してくれる ??』
決して負けない魔剣は 『諦める』 事を知らない・・・
悠奈は 『お菓子』 をあげる事で休戦協定を結びました♪ いいのか、それで !?
次は 『スペンシア』 に行きます !!