「草ボクシング」の練習生と再会①
「草ボクシング」の元練習生と先日久しぶりに連絡を取り合った。
期間については曖昧だが、1年半以上連絡は取っていなかったと思う。
俺の指導をきっかけに本格的にプロライセンスを取るため都内の某ボクシングジムに彼は通っている。
当初電車で通っていたのだが、ジムまで徒歩数分の場所にその後彼は引っ越していることからも、彼の本気度は確かである。
「草ボクシング」を休止した件についてはいろいろな理由がある。
全て語る気になれないのだが、この彼の俺に対する不義理はその理由の一つである。
元々彼は塾の生徒である。
全員とは言わないが、塾には性格に何かしらの問題を抱えている人がそれなりに来る。
一般常識に欠ける生徒も来る。
皆さんはモテるように生徒を指導するなんてうらやましい仕事だと思うかもしれないが、ごく一部の生徒に関しては本当にこちらのメンタルが参るのである。
こういった生徒に頭を抱えていることに関しては俺の生徒なら全員知っている。
普通の人は週に5日働く。
幸いにして塾の開催日は土日中心なので、週に5日で月に20日も彼らと向き合うことはない。
もしそうなったら、俺の頭は破綻して塾はすぐに廃業になるだろう。
その他多くの婚活セミナーでは生徒たちをモテるようにすることなんて度外視して、収益を上げることしか考えていない。
彼らは生徒と真剣に向き合う気がないのである。
(そもそもモテるようにするノウハウなんて俺からしたらまったくないのだから当然である。)
金勘定だけで向き合えばこちらのメンタルが参ることもないが、そんな商売のやり方は俺は絶対にやりたくはない。
まずは生徒の能力を引き出すこと。
収益はそうすれば後から自然とついてくる。
こう俺は考えている。それは開業以来、一貫している。
彼については継続してボクシングの指導をしたかったが、彼の性格の問題でこちらの頭がおかしくなりかけた。
本当にヤバかった。
だから、こちらからお断りした。
しかし、その後、ボクシングと彼がどう向き合っているのかずっと気になっていた。
プロになっているのであれば狭い業界なのでそれなりに情報が入ってくる。
にもかかわらず、そんな様子もない。
電話をすると、俺が紹介した都内のボクシングジムで練習を継続していたのだが、開口一番に「他で教わるようになってから、俺の指導がどれだけ凄かったのかがよく解った」と言い始めた。
「ライセンスについては来年取れれば良いねとジムで言われている」と彼はいった。
「そんな訳ないだろ!俺があれだけ教えたのだから」
あれだけ教えたと言ったが、計数十時間で50時間にも満たない。
あれだけというのはあれだけ濃い内容という意味である。
先週末の土曜日に彼と会った。
目の前にいる彼に言った。
「シャドーをやってみろ!」
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※、このボクシングに関する話題を終えたら「治療が必要だが医者では治せいない病」の続編を執筆します。