「ナンパ塾」路上実戦講習の結果3
最初に成功したのは最年少のAくんでした。
取引先との飲み会に上司と参加することが多いこの彼は難なく成功すると予想していました。
それが的中です。
「身の回りで結婚できない知り合いが多数いますが、自分もそうなっていまうかもしれない怖さから受講しました」と彼は語っていた。
ここで読者に問題をだしましょう。
問題 次の三者でどの生徒が成功しやすく、受講後も楽しく複数の女性関係を築ける順番を指摘せよ?
一、たくさんの女と関係を築きたいとか仕事に生かしたいという前向きの気持ちの生徒
二、受講してとりあえずナンパノウハウを所得したいという有り触れた気持ちの生徒
三、自分は冴えないから一生恋愛も結婚もできないかもしれないという恐怖感を抱く生徒
たぶん皆さんは一、二、三の順と考えたと思います。
でも長年の指導経験から述べますが、三、一、二なのです。
心理学の本には恐怖を背景とする動機はその恐怖感を強めるという指摘があります。
たとえば、女を口説けない恐怖を克服したいという動機で滝に打たれて精神を鍛えるようなことをしてもその恐怖が強まるだけで逆効果になります。
でも、そもそも心理学の専門書の指摘はごく当然だと思います。
というのは、滝に打たれることと口説くことは何も関係がありません。
つまり、目的と手段がちぐはぐなのです。
本人の勘違いと言えます。
二がどうしてもっともダメな生徒なのかですが、「とりあえず」のような軽い気持ちで女の人が街で立ち止まって食事に一緒に行ってくれるでしょうか?
三つの中でこの種の生徒が一番酷い勘違いをしています。
一にしても前向きな気持ちはけっこうですが、先々の楽しい女性関係よりもまずは最初に一人の彼女を作るべきではないでしょうか?
というよりも、まずは立ち止まって話を聞いてくれる女性がいるかを考えるべきでしょう。
これも勘違いと言えます。
三は一番まともです。
多少イケメンだったり、スペックが高くても女と縁が無い男はゴロゴロいるのが現実でしょう。
女でも見た目はキレイでもそれだけで通用するほど男は甘くはありません。
自分の場合、ナンパは毎週成功していましたが、若い頃はどうして成功したかが解りません。
女心がどうしてつかめたかが解らないのです。
でも、これが解らないのから、次に現れる女の心をつかめる自信がなくて当然です。
自分は元々モテなかったから、ナンパをやる前のモテない状況に陥ることが怖くて怖くてたまらなかったのです。
新刊『究極の恋愛論(男女共通講座)前編』でホームラン王の王貞治の言葉を引用して説明しています。
裏付けがあってホームランが打てたのとそれがなくて打てたのでは大違いだと。
今では自分はナンパのレジェンド的存在かもしれませんが、女心がどうしてつかめたのかが解らず、裏付けがなかったから、毎日毎日恐怖感を抱いていました。
でも、この恐怖感は真っ当なもので、克服するための裏付け探しのためにナンパを続けて恋愛の本質が理解出来て新刊が書けたと思っています。
読者の身の回りにもいると思います。
勘違いして異性に対して極度に自信を持っている男女が。
このようなタイプは同性からも異性からも嫌悪感を抱かれますが、自分の場合はこのタイプと正反対だったことが大成功した原因だったと考えています。
自信があっても異性となかなか上手く行かないタイプは自分の頭の中に間違った何か(=勘違い)が必ずあります。
どちらかと言えば男よりも女にこれは多いと思いますが、そもそもが上手く行っていないのに自信があること自体大きな勘違いなのです。
同じプロ野球の張本勲が降板した日曜の朝のテレビ番組でよく言っていました。
大成功する選手は気が小さい人ばかり。常に不安や恐怖心を抱えて野球に取り組んでいる。
強気で成功するタイプなんてまずいないと。
プロの野球の世界なんて甘くはありません。
もっともだと思います。
張本さんは徐々に世間に受け入れられなくなって番組を降板しましたが、まともな発言をする、3000本以上の安打を打った人で、今どきの人向けの言葉が軽率に語れる人ではなかったからだと思います。
一芸に秀でた人たちは何かしらの共通する考えを持っています。
その考えは真っ当な内容で彼らに勘違いはほとんどありません。
シビアな指摘をしたかもしれませんが、ぎゃくに考えれば賢く生きれば誰もが成功するものです。
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