9月22日(祭日)の特別講座 解説2 | 草加大介 公式ブログ ナンパ塾・恋愛塾・別れさせない屋・復縁塾

9月22日(祭日)の特別講座 解説2

『沈める滝』三島由紀夫(新潮文庫)より引用

城所昇は、小説の主人公たるには不利な人物で、人の共感や同情をこれほど受けにくい男はめずらしい。

 

 

 

昨日の解説で小説や物語や自分たちの日常生活で向き合う繰り返しについて述べた。テキスト公開をしながらその解説を後に引き延ばすようで申し訳ないが、小説の構成について述べたのだからついでに説明したいことがある。当日の講義の受講生でセコい男はブログ上の解説に眉をひそめる者もいるかしれないし、当日に語らなかったことも書いてみたいと思う。

 

『沈める滝』の主人公・城所昇は路上ナンパの達人である。その『沈める滝』の三島由紀夫の書き出しが凄い。上記の引用は最初の1行だ。これは先日の講義のテキストにはない。

 

主人公が人の共感や同情を受けにくいなんてどんな物語なんだ?といきなりの謎を突き付けている。作者自身がそう語る物語なんて何なんだろうか?と。

 

句読点の位置も完璧に思える。学校の授業では習っていないはずだが、句読点の位置は教科書通りではなく、基本を崩して自由に打ってもいいのだ。それはともかくとして、俺が城所昇をナンパ師としても生き方としても模範としているのは新刊以外の著作物で何度か述べているので知る人は多いと思う。

 

現実に俺が人の共感や同情を受けやすいだろうか?俺の日頃の言動を考えれば受けるわけがないだろうと思っている人が多いだろうし、俺に怒られた塾生の中には受けないに決まっていると思う者もいるだろう。


城所を模範としている人物がナンパや恋愛の本を書くと、日頃の恨みや妬みからネット書店の書評欄に嫌がらせの悪口を書きたがろうだろう。こういった人物には二つの特徴がある。

 

 

 

※1、書き込んだ人間はどうしようもなく感情的で、嫌がらせ目的だから下品なスラングや単語が使われる。

※2、実際の本の内容とはまったく異なる本のように思わせるレビューで本の売り上げを下げることを試みる。

 

 

 

レビューには賛成票と反対票もあるが、賛成票を入れる人物も同様の特徴があると考えるべきだろう。しかし大型のネット書店が海外ではなく日本法人であることが最近解り、誹謗中傷に対して訴訟が簡単になっている。

 

本を書く側は話題性を求めている者がたくさんいる。訴訟に発展すれば報道されるのが明らかである。その際、書き込んだ側の個人情報が流出する可能性もあり、本当に恐ろしくリスクが高いのだ。勤務先とかで明らかになったらどうするんだ?と思う。俺もあるレビューに対して、訴訟に発展させて失ったものを何倍にも返してもらおうかとよく考えている。すぐに情報開示をしないと書店側の立場が不味いからだ。

 

※1は谷崎の『文章読本』ではないが、単語を見ればすぐ解る。※2は複数のレビューが書かれるので、信憑性は勝手に下がるだろう。

 

どんな本でもこのような特徴を踏まえて素人読者の書き込みを参考にするかよりも、実際に書店に足を運んで自分で選ぶのがベストだ。が、それが難しい人も多いのが現状だから悩ましいところである。

 

話を戻すが、珍しいほど共感や同情を受けないキャラクターを俺は模範としているのだから、悪口は俺自身が模範の人物と同一化できたと自覚できる瞬間で、むしろ自尊心が保ててしまう。何にせよ、読者の好き嫌いが俺は激しいが、それは模範としている人物に起因していると言ってもいいだろう。責任転換のようかもしれないが、俺は無責任になるべきときには限りなく無責任になるのが信条である。肝心なときに責任感を持つためにも!

 

 

 

 

俺のことよりも男のブログ読者に考えてもらいたい。共感と同情を得ることが必ずしも自分にとって幸せかを。・・・・・・

 

『沈める滝』の城所はどちらかといえば、女から同情や共感を得やすいと思う。前から何度も言っているが、このブログの読者も女がとても多いのだ。

 

この話には続きがある。近日中に重要なので語りたい。

 

 

 

 

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