復刻記事:倉吉訪問記その1 | 太亮の独言毒言

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絵本作家、イラストレーター、デザイナー、アート・ワークショップなどで
活動している木村太亮の公式ブログ。
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えっと、これから数回、復刻記事をアップします。
これは、僕が初めて倉吉に呼んでいただいた2004年の記事です。

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人良し、街良し、水良し、メシ良し、倉吉。
そこは素晴らしい場所でした。
そして、とても素敵な経験でした。でも・・・
ドタバタしてしまうのは、なぜでしょう?
「太亮、倉吉に行く 」

そんな訳で、12月4、5、6と倉吉に行って来たのですよ。
きっかけは、とても小さな物だったのです。
実は、このHPの掲示板(現在停止中)が、同姓同名君に荒らされて、
僕は少々、ネットが嫌いになっていました。
でも、僕と同じ名前の人たちも同じような被害を受けていないかと、
ちょいと検索してみたのです。

ええ、自分の名前でね。そうなんです。
ネットにはたくさんの「きむらだいすけ」さんが存在します。
場合によっては、その方達とも連絡を取ろうかな?と考えた訳です。

そうしたら、僕の絵本を紹介してくれている、ある絵本の読み聞かせ会の掲示板に
行き当たったのです。そこで、その本は、すでに絶版になっていますので、
きっと、入手したい方もいるのではなかろうか?と書き込みをしたんです。
僕からなら今でも入手出来ますからね。

その絵本の読み聞かせ会の名前は『え本の会 「梟」』と言います。
鳥取県の倉吉市をホームとして活動されている読み聞かせ会でした。


「何か予定があると追い掛けられるのは何故だろう?」

僕は絵本作家と自負はしているが、現実の問題として、
主な著作の4册は、現在、廃刊の憂き目にあい、
その生活はイラストレーターで暮らしているのである。
イラストレーターは、決められた締め切りまでに
要求に応じた絵を描かなければいけないのである。

時にその締め切りは、取材や編集方針の都合等によって、
非常に過酷な物になることがある。
特に年末は、印刷所がお休みになってしまうので、
いつもより早く、かつ、過酷な状況になりやすいのである。

そして、イラストレ-タ-生活20数年の僕は、
かなり、そう、物凄く過酷な状況でも数々の修羅場を
シュラバババ~~~とこなして来ているので、

「ゴメン!ヨロシク!」と 頼まれてしまうのである。
頼まれれば、応えるのが人の道である。イラストレーターの宿命である。

「ド~~~~ンと任しておけ!」と胸をたたいて、咳き込んだりするのである。

今年の11月末が、まさにそうだったのである。
納品が終わっているから笑って話が出来るが、
大晦日のお蕎麦やさんみたいであった。
木曜日が締め切りなのに金曜日の夜にイラストを描くための原稿が
上がって来たりした。でも、そんな場面でこその木村である。

催促にかかってくる電話には「今、出ました!」と小さなウソをつきながら、
でも二度目の督促がかかる前にメールで納品した。

久々の綱渡りな仕事であった。危なかった!!
しかし、後に小さな失敗も見つかってしまうのだけれど、
いやはや、予定が決まっていると、
何故だか忙しくなるのは、いったい、なんでなんだろう?

どこかで誰かが見ているのか??ムムム!


「そして小雨の中、たった一人の旅立ちなのであった」

とにかく、そんな訳で、行く前からドタバタなのであった。
ともあれ、どうにかこうにか、締め切りは守ったし、
それでは、いざ、倉吉へ旅立ちましょうか・・・・。

僕は普段、新幹線に乗ってどこそこへ行くと言うような仕事はあまりしていない。
昔は出張校正だの、打ち合わせだの、関西圏までの日帰りなんてのは、
ままあったけれど、今は、比較的、相手方が来てくれるので、
必要がなくなったのである。

展覧会等でやや遠方に出向く時は、絵も一緒に車で移動である。
だから、最近のアヒルさんみたいな新幹線に乗るのは、
本当に久しぶりなのである。

普通、こんな風に短期出張ながら遠方に出かける時は、
カミさんというのは、
「気をつけて行ってらっしゃい!チュ!」位はあって良かろうかと思ったのだが、
今、我が家のかみさんは、とある専門学校に通っていて、
かつ卒業試験が間近な物だから、朝一から出かけてしまい、
結局、娘も息子も僕が見送り、
最後に一人で寂しくドアに鍵をかけ出かけたのであった。ムムム。

一人で最後に出かけると、ガスは消したか?じゅうたんは?などと
気になってしまうのは、小心者の証明だろうか?
一応、指差し確認はしたものの、なんか忘れてる気がしたんだよなあ。
(重ねて言うが、一つ忘れていたのである)

続く