昨年、書籍の販売数は過去20年で最低だったんだそうである。
出版社や印刷屋さんの倒産が相次いでいるのだそうだ。
かくいう僕の数少ない著書の1冊「原小キッズただいま連戦連敗中」の
出版元、理論社も昨年倒産した。
出版業界が不況なのは、ここ数年に始まった事ではない。
そこの裏には、出版業界がかなり昔に作った、販売の方法や
権利の実態みたいなものが、影響していると思われる。
すでにその室町時代の「座の制度」みたいな形態は、
もう時代遅れになって来て、色々と改革も始まって来ているようではあるが、
ハッキリ言って、時期が遅過ぎた。
で、販売店の方も対策が遅れた結果、大きな販売店が、
小さな書店を飲み込むような実態になって来ている。
そこにアマゾンみたいな化け物がやってきてしまったのだから
そりゃ、エライコッチャなのである。
アマゾンのような特別な所は別として、
出版業界を今一度振り返ってみると、売れる所(チャネル)が成立していないのだから、
そりゃ、作る方だって成立しないのは自明の理である。
さらにその裾野を考えてみると、制作者の側も青息吐息は当たり前である。
特にどんどんハードが進化する。同時にオーサリングソフトもアップする。
さらにそこにあわせたアプリケーションばかりになり、アップデートが必須となる。
パソコンそのものの値段は、僕らが導入した時に比べれば1/10程まで落ちている。
でもアプリケーションは、どんどんアップデートされ、その度に15万とかの単位で
支払わなければならない。
だけどさ、本当にそんなアップデートが必要なのかい?
ちなみに今、僕が使っているのはMacOSX10.41でCS2である。
数年前に15万弱でアップデートした。しかしである。
今この機械が壊れたら、新しいマシンを購入しなければならないが、
新しいマシンに導入されているオーサリングソフトでは
現在持っているCS2は動かないのである
(つまりさらに15万必要な訳。タイミング逃したら25万に跳ね上がる)
オカシクネ?
ただでさえ不況の業界なのに、それを導入出来なければ沈んで行く訳である。
特に印刷屋さんなんかは顕著である。そうしなきゃ仕事がもらえないんだから。
出版社も大体の会社は、ハードをリースで入れているから、
5年周期で新しいものに入れ替える。周辺の裾野の人間たちは
有無を言わさず、その環境と同等のものを導入せざる得ない訳である。
資本主義の世の中だから仕方がないのかも知れないが、
どうも納得がいかないのである。
どんどん新しいものを作ってくれちゃうより、旧からあるものを
もっと使い切るまで使わせて欲しいと切に思うのである。
文明の進歩より文化の一歩の方が大切に思えないような世の中からは
本当の意味での「良いもの」は生まれないような気がしているのである。
正味、税金計算とかして、必要経費を振り返ってみるとガクゼンとしちゃうわ!
まったくモウ!