タバコな景色 | 太亮の独言毒言

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絵本作家、イラストレーター、デザイナー、アート・ワークショップなどで
活動している木村太亮の公式ブログ。
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そんな訳で禁煙しているが、
タバコを吸う人を嫌悪している訳ではない。
(まっ、極力タバコを吸う人たちというか、飲み会とかはしばらく遠慮しようと考えているが・・・)

元々、タバコを吸う姿には思い入れもある。

人差し指の根元でタバコを持ち、赤いスイングトップ、白いT、501をロールアップして
チャッカーブーツ。悲しげな眼差し。カッコよかった!

誰だか分かる?


ソフトの帽子にトレンチコートの襟を立て、空港でうつむき気味に
たばこを「くゆらす」。くゆらすって良い言葉だね。

誰だか分かる?


前者はジェームス・ディーン。後者は、ハンフリー・ボガート。

他にも僕らの時代の映画やTVの中には、カッコイイタバコの景色がそこここにあった。
スティーブ・マックイーンや高倉健、松田優作やショーケン。

僕は50歳になったから、これを機会としてタバコをやめるけれど
でもね、タバコがキライになったわけじゃない。(キライにならなきゃいけないのかも知れないが)

タバコを含む青春群像には、とても素敵な場面も多く含まれているしね。

親のお使いで買いに行くタバコ。
¥100入れてガチャンとすると出てくるハイライト。
お釣りで出て来た¥20がお小遣いだった。

中学生になって、ショッポを5本入りにして隠し持ってたあの頃。
吉祥寺でオシャレなライターもずいぶんギった。
高校生になって、面白がって洋モクを片っ端から吸ってみた時代。
お茶の葉っぱがラリれるぜ!なんて事を信じて葉っぱを抜いて、
お茶っ葉に入れ替え、漢方薬吸ったみたいな気持ちになった呆れた日々。

徹夜の時に、コンビニがあった時代じゃないので、シケモク集めて
辞書を破いて丸めて吸っていたあの頃。

どれもこれもバカバカしい「タバコの景色」だけれど、
どれもこれも忘れがたい青春の1ページだ。

今はスッカリ悪者にされてしまった「タバコ」だけれど、
当時は、やっぱり「ひとつの文化」であったように思う。

でもね、「禁煙」も文化なのかも知れないね。
流行ものが好きな僕としては、このタイミングは逃すべきではないとも思う。