仕上がりを目指さない | 太亮の独言毒言

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絵本作家、イラストレーター、デザイナー、アート・ワークショップなどで
活動している木村太亮の公式ブログ。
まあ、単なる戯言だとお聞き流し下さい。連絡先は、deeworks3623☆gmail.com

僕のワークショップに関して、ご質問をいただきましたので、
正しい答えになるか、分かりませんが、数回に分けてお答えしようと思います。

ぼくのワークショップの一番大きな特徴は、
「最初から答えを想定しない」ということです。

絵を描く時、普通仕上がりを考えます。
つまり、「何を描くか」を考えてから描き始めます。

次にラフスケッチというか下描きをします。
そして彩色したりしていくわけです。

仕上がりを想定し、ラフスケッチ、下描きというのは、
いわば、「設計図」です。

普通、クリエイティブワークというのは、綿密な設計図に従って進めて行くものです。

ですが・・・・。

僕のワークショップでは、その設計図を作りません。

考えてみれば、設計図があるから、その設計図から離れた時に
「失敗」になってしまう訳で、設計図、仕上がりという想定を持たなければ
逆に「失敗」という現実は、あり得ないと思う訳です。
もっと分かりやすくいえば、下描きした線から、塗りがはみ出してしまった瞬間に
「あっ、失敗しちゃった」となるわけで・・・・。

でも、そうなると「下描き」している時にエネルギーを
使い果たしてしまうのではないかとも思うのです。

僕のワークショップでは、「上手なあるいは細密な描写」なんてものは求めていません。
偶然に、ハプニングで「出来てしまった!」という事が大事なのです。

少し矛盾するかもしれませんが「上手な絵」を描くには、
それなりのセオリーというか、それなりの鍛錬が必須です。

でも求めるべきは「上手な絵」ではないのです。
「楽しくて素敵な絵」であればいいのですから、
知識や鍛錬は不要です。

僕らのように日夜「楽しくて素敵な絵」を描きたくて鍛錬している人間が
経験を踏まえて、やっているワークショップです。

ほとんどの人が「絵が苦手」なのではないのです。
みなさんは「上手な絵」を描こうとするから失敗するだけなのだと思います。
「良い絵、楽しい絵」は誰にでも描けます。

ぼくのワークショップは、それを経験してもらうためのひとつのやり方だと
考えていただければ、それで良いと思います。


続く