ホルモン、ムンムン! | 太亮の独言毒言

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絵本作家、イラストレーター、デザイナー、アート・ワークショップなどで
活動している木村太亮の公式ブログ。
まあ、単なる戯言だとお聞き流し下さい。連絡先は、deeworks3623☆gmail.com

この三連休に懐かしい奴から電話があった。
在京の美術大学を卒業して数年は、
こっちのデザイン事務所で働いていたのだけれど、
「東京とは体質が合わない」
と宣言して、地元へ帰っていったのであった。

こいつは昔から色んな意味で面白い奴であった。
彼が帰郷を宣言した時、僕は「さもあらん」と思った物だ。

とにかく、勘違いが甚だしいのであった。

「NIKE」は「ニケ」と呼んでたし、
「made in USA」は「マデインウサ」であった。
「PUMA」は「ピューマ」だと言い張るし、
「デッサン」は「真横」が一番だと信じていた。
(真横・真正面は鬼門とされているんだけれどね)

その彼のもっとも大きな勘違いがこれだ。

ある時彼は、短期集中型の講習に参加した。
(僕も参加していた)
そこに普段の受験生ではあまり見かけない、
色っぽい??女の子が受講に来たのであった。
根が純な彼は一目惚れした。

でも、僕はダメだろうな・・・。と思った。
なぜなら彼は彼女に惚れた理由を僕にこう伝えたからである。
「あの娘、『ホルモン』ムンムンじゃね?」

・・・・・・・・・・・・・・・・。

それは「ホルモン」ではなく「フェロモン」だろ。

色っぽいという事をそう言う言葉で表現する事を
どうして彼が知っていたのかは定かではないが、
また、はたしてそう言う表現が、恋した理由として正しいのか?
それは分からんが・・・。いかにも彼らしい
「惜しい!」
という気もした。

それでも彼は、講習最終日に
「当たって砕けろ!だい!!」といって告白した。

「結婚を前提にお付き合いして下さい!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

もちろん、結果はご想像の通りだ。
彼女は不思議な動物を観るような目をして迎えに来た
やんちゃなお兄ちゃんと帰っていった。

受験を目前にして、彼は相当落ち込んだのだけれど、
僕は落ちて、彼は受かった。
そして、大学時代は、妙に「軟派な人」に変身した。
会う度に違う彼女を連れていた。

今彼は、ある地方都市でデザイン事務所?を経営しているそうだ。
子どもが5人もいるんだそうで、しかも「×2」だそうである。
今の奥さんは、18歳も年下なんだってさ。
ウ~~~ム、世の中、こういう事があるから面白いやな。

「年明けしたら会おうか?」
と言って、電話を切った。

彼と会うと、もう笑いが止まらなくなってしまうんだよね。
次の日、顎が痛くなってしまう位にね。
ちょいと楽しみではあるな。