高校野球決勝再試合、早稲田実業が追いすがる駒苫を振り切って優勝した。
まるでマンガみたいな結末だった。
たしかに斉藤は良く投げた。早実の面々は良くつながっていた。
ピッチャー一人の活躍でなく、サポートする人たちを含めての総力が
駒苫に対して上回っていた。
対して駒苫の田中君も、よく頑張った。腰も肩もいや気持ちも
ドロドロに疲れていたんだろうに・・・。
明けて今朝、TV各局は感動できる美談として、あっちもこっちも大騒ぎである。
確かに、僕も感動した。ウルルともした。
それは、一種「演歌」で泣いちゃう日本人のDNAのような感覚に近い。
でもね、やっぱり「美談」だけで終わらせてはいけない。
真夏の炎天下であれだけの連戦をするという事自体が、時代に逆行しているとしか思えない。
田中君だって、本来ならもっと美しく力強いフォームで投げるピッチャーだ。
しかも精神力も強い。その彼がホームへのバックアップに走れないほど疲れていたんだ。
斉藤君の投げた球数というのは尋常ではない。今は「神様、稲尾様」の時代じゃないはずだ。
斉藤君は最初の試合後、ベッカムカプセルも使用し、ハリ治療も受けたそうだ。
田中くんもベッカムカプセル以外は同様だろう。
でも、その作業は、彼らの体に「無理強い」をしていることにはならないのか?
メジャーでもプロ野球でも中3日の登板が最短のスケジュールだ。
さらに肩への負担を考えた結果、同時に握力の低下を踏まえた結果、
およそ100球前後で交代させているんだ。
これは近年飛躍的に進歩したスポーツ医学、科学の現場で立証されている事なのだ。
サングラス然り、リストバンド然り、最近では黒と白のブランド名なしだけ許された
バッティンググラブも同様に「効果」が立証されているものなのだ。
そういう現実を「分かっちゃいるけれど高校生らしくないから・・・」という理由で
取り入れない高野連の人たちというのは、いったい何を考えているのだろうか?
勝ち進めば勝ち進むほど、選手の負担になる仕組みというものを
もう一度考え直すべきがあるのではないか?
僕は昨日のブログにTBしてくれたテリーさん
同様「高校野球」は好きだ。
時に不合理な「体育会系」というのも根本的には嫌悪しない。
その点で、その前の日にTBしてくれた川島さん
とは、一線を画す。
いずれにせよ、単純に「良かった!感動した!」という
美談だけで終わらせては、いけないと僕は思うのだ。