相手のパスをカットして攻め上がるDF、交代したばかりでやる気バリバリの選手。
こういう選手は、必ず使え!というセオリーが、サッカーにはあります。
交代したばかりの選手には、まずボールタッチさせて落ち着かせる事と
同時に後から入って来たのですから元気な訳で、その勢いを上手に使ってあげる事。
パスカットして上がって来たDF、あるいは攻撃参加しようとするDFは
相手にとって、イレギュラーな選手であり、同時に数的に優位になるコマでもあります。
裏を返せば、DFが上がって来ているという事は、自陣のDFの数も減っている訳ですから
何が何でもシュ-トまで持込み、攻撃が失敗したとしても
余裕を持って元のポジションに戻る時間を稼ぐ必要があります。
ゆえに彼らを上手に使わない手はないはずなのです。
彼らを上手に使わないのは(使えないのは)視野が狭かったり、
選択肢が少ない状況だからでしょう。
友人の社長待遇?コピーライターの川島さんが
デザインの業界をサッカーに例えています。
非常に面白い。
僕らの業界は、そう、まさしくサッカーの世界に近いものがあります。
一球、一球に指揮官からサインの出る野球とは違い、
サッカーはある意味、ピッチに入った瞬間から全員が指揮官であり、ディレクターなのです。
サッカーにもサインプレーはありますが、あくまで「暗黙の了解」に近いものです。
つまり、出場している選手個々にどれだけの選択肢があるのか?
あるいはどれだけのタレントを持っているかで試合の様相、
あるいはチ-ムの力は大きく変わるのです。
ロナウジーニョには抜群のボールコントロールというタレントがあり、
だからこそ非常に広い視野があります。そしてその結果、多くの選択肢が可能になる訳です。
彼にはストライカーというタレントもありながら、
たとえばエトーにシュートさせて確実に得点を生む、パサーとしてのタレントも豊富です。
そして何よりうらやましい限りの彼のタレントは、どのような状況でも
「楽しめちゃう」ことです。そしてその事が皆に解るように
「楽しんでいます」という表情でプレーできちゃうというタレントです。
残念ながらこれはヒデも持ち合わせていない。小野ちゃんには少し見られる。
小笠原には、皆無です。
ジーコのいう「個の力」というのは何も「オレがオレが!」ということではないのです。
「個の部分での豊富なタレントとそのタレントをいかにしてチ-ムのために使えるか?」
という事だと、僕は思います。
その辺を考えてみると、予想される23人のメンバーには暗澹たる思いが隠せません。
今までの選手選考の過程を見てみても、後から選ばれて、
頑張って攻め上がって来た「勢いのある旬な選手」を使わずしてどうしようというのでしょうか?
僕らはジーコの四年間の記録を見たいのでしょうか?
いや、少なくとも僕はジーコの四年間の集大成である「今一番強い"チーム"」が見たい。
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川島さん、TBありがとうございました。
いずれにせよ「勢いを持っている選手を使え!」というのは基本のキです。
これはどの業界、どの世界も同じ事ですね。
木村、今「勢い」あります(笑)