イラストの値段。 | 太亮の独言毒言

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絵本作家、イラストレーター、デザイナー、アート・ワークショップなどで
活動している木村太亮の公式ブログ。
まあ、単なる戯言だとお聞き流し下さい。連絡先は、deeworks3623☆gmail.com

僕らが外食する時、「食べる側の言い値」というお店はほとんどないよね。
(それでも僕は一軒知っているけれどさ・・・)

普通は、そのお店の提示している価格を払う。
それはとても「普通の事」だと思うのだけれど、いかがでしょうか?

でも、ことイラスト業界では、少々、様相が違う。
ここでは発注側(つまり食べる人)の「言い値」が罷り通っていたりするのだ。

「おかしくない?コレ!」

僕は企画側の仕事もしているから、どうやって値段を算出しているのか知っている。
バブリーな時代にはイラストレーターにも「格」があって、
同じ雑誌の中でもあるいは同じ労力を要する仕事でも報酬に歴然たる差があった。
それがバブル崩壊以降、ある出版社が「格」の廃止と「報酬の均一化」を行ったのね。
「上の格」と「下の格」の中域での「均一化」ならば大きな問題ではなかったのだけれど、
「下の格」で「均一化」されてしまった。そして業界にリプルして行ってしまった訳だ。
これは「上の格」に位置されていた人間にはショックだった。
(エバルわけではないけれど、僕も被害者の一人だった)

同時に雑誌制作費も「均一化」が行われたのね。
「一冊作るのに予算はこれだけ」というシバリが出来た訳だ。
その総予算から逆算されたイラスト料金が、いわば「今の値段」。

それは理解しているけれどね、僕はそのメニューを押し付けてくる仕事はしません。
僕のイラストには「最低落札価格」があります。特に木村の描く動物の絵は、「安売りしません!」
それなりに手間も時間もかかる仕事なので、「安売りできないのです」

お弁当にも「ノリ弁」もあれば、「松花堂」もあります。
うちでは、「最高のノリ弁」と「最高の松花堂」は御用意できますが、
それなりのお値段でお仕事をさせていただいています。

時代が変われど、ネズミ年だけれど、「ネズミ働き」はいたしません。あしからず。