今夜の月は満月ではありませんが・・
ミトコンドリア異常で発症。
京大グループが実証
手足のしびれや歩行困難をもたらす多発性硬化症などの
脱髄疾患について
京大医学部研究所付属動物実験の研究グループが
細胞内の小器官「ミトコンドリア」の遺伝子異常で引き起こされことを
突き止め。
6日の米電子科学誌プロス・ジェネティックスで発表した。
脱髄疾患とは
神経伝達をつかさどる神経繊維の絶縁体「ミエリン」がなくなり
伝達速度が遅くなって起きる神経障害。
突然
手足がしびれたり、正常に歩けなくなったりする多発性硬化症や
女優の故大原麗子さんが患った
ギラン・バレー症候群などで知られる。
グループは先天的に脱髄疾患のあるラツトの遺伝子を解析。
細胞の維持に欠かせないミトコンドリアで
マグネシュムイオンを取り込むのに必要な遺伝子の異常を見つけた
このため
ミエリンを作る細胞が正常に働かず脱髄が起こると考えられるという。
多発性硬化症の原因としては現在、
免疫系が自分の正常な免疫まで攻撃してしまう。
「自己免疫脱」が有力だ
研究グループは
「今後はミトコンドリア異常も検討する必要がある。
発症の仕組みの一端が分かりより効果的な
治療法や予防法の開発を期待できる」
━─━─━─━─━─
2011年1月8日、毎日新聞朝刊から
二面に掲載されていましたのでご紹介です。