今回のスペイン。
個人的な仕事ではなく、友人に招かれての旅だった。
建築家のHiroya Tanaka氏がリウドムスというカタルーニャ地方の町のガウディ記念公園を設計し、友人がそれに援助をしていたとかで、リウドムスが街をあげての大歓迎。 そう、僕は全く無関係の参加者であったが、しっかり昼食をご馳走になった。
パレードの続き、市長や大使館職員の長い挨拶。 スペイン語は全く理解できないので、喧騒を後に少し街を散策してみた。
これを見ても、絶対にスペインの写真だと思う人は少ないと思う。
しかし、逆に「スペインらしくないスペイン」の方が大半をしめるのも事実。
丁度、西洋人が浅草や京都の神社仏閣が日本の全てと思っているように、僕達もスペインといえばサクラダファミリアや闘牛士、フラメンコの印象が強い。
実際のところ、多くの人間は観光地と関係ない場所で、日々の生活を送っているものである。
ユダヤ人が歩いていても、老婆が暇そうに窓辺に腰かけ紫煙をたゆらせていても、あるいは路地裏の窓辺に下着が干してあっても、そこは間違いなくスペインなのである。