[パプアニューギニア人の主人の事で相談があります。。]

というタイトルのメールが来ました。開きたくて仕方ない自分を、どう抑えれば良いか教えて下さい。

さて、Tarragonaという街に行ってきた。 

ここはバルセロナから車で2時間程走った場所にある小さな街で、ガウディの生家がある。

ガウディーはレウスで生まれたという説があるが、レウスは出生届を出した場所で、生れ落ちたのはこの家だそうだ。


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ガウディの生家であるというから、よほど観光地化されているのかと思えば、とんでもない所にある。 高速を降りてバスに揺られる事30分、砂利道というより、岩が散らばった道を舌を噛みそうになりながら進むと、干ばつ地帯に出る。 この地域は政府が援助金を出し惜しんでいる為に、干ばつと洪水の両方に苦しめられているのだそうだ。 もし日本にガウディが生まれていたなら、即座に温泉街、ガウディー饅頭とサクラダファミリア文鎮が並ぶであろうし、それはそれで大問題だが・・。なにもこんな天外魔境のような場所にしなくても良いと思う。  それでも到着してみれば、とても可愛らしい家が一軒、オレンジ畑の真ん中に建っている様は趣深いものがある。 ガウディの家だと言われなければ、とても気付かないような田舎の一軒家だが、家の前には大きな木が立っていた。 

そういえば中国では「大きな木がある家には英雄が生まれる」という言い伝えがある。 

この家に生れ落ち、5歳でリュウマチという障害に苛まれながらも、やがてスペインはおろか世界を魅了する偉大な建築家になってゆくこの小さな命を、この木が静かに見つめていたかと思うと感慨深いものがある。


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