【1月21日〜25日】

BCG3クール2週目注入当日と翌日のデータ


注入2日目〜6日後のデータ


今回は通算11回のBCG治療の中でいちばん強い副作用が出た回になった。
症状は注入当日の6時間経過後に38.8℃の高熱、倦怠感、第一排尿後から続く排尿痛、頻尿。
翌日は熱は37.4℃に回復したが倦怠感、頻尿、排尿痛は続く。
今までは注入翌日には普通の食事がとれたのに今回はおじやヨーグルトなど風邪症状の時しか食べないメニューだった。

そして注入3日目以降はというと…
倦怠感はほぼ解消した。
頻尿と排尿痛は依然ある。
おしっこをしても最後まで出きらずに終わってしまう感覚が続いた。

4日目、5日目になっても排尿痛(痛みは軽度)は続いたので私は少し弱気になっていた。

嫁にも「今週の注入日まで痛みが続いたら先生に話して1回休ませてもらうかBCGの量を減らして副作用を抑えられるようにしてもらいたいかな」と話した。

嫁は「A先生(主治医)に判断してもらおう」との見解。
そこは私も同じだ。

【BCG治療のガイドライン】
膀胱がんのBCG注入療法は膀胱がんガイドラインに定められている。

標準の導入療法はBCG弱毒化された牛の結核菌の入ったイムノブラダー80mlを6週または8週連続で膀胱内に注入する。
6回か8回かはイムノブラダーの1ロットあたりの数の違いらしい。病院によって変わる。
いずれの回数にしてもいちばん詳しくBCG治療を解説されているオンコロサイトの医師は「5回以上続ければ効果が有意にでる」という見解を示されている。



【維持療法は病院によりさまざま】
BCG膀胱注入導入療法は6週または8週連続での注入となる。

一方、維持療法はほとんどの病院が3週連続を1クールとしている。
いちばんの特徴はクールとクールの間の期間が病院ごとに違う点だ。
最も長期間で多クール行う場合は導入療法以降3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後…と3の倍数ごとに行い36ヶ月後までのトータル39回。
ただBCGは副作用がきつくてここまで順調に完遂できる人はなかなかいないため休薬したり中止したりも普通にありえる。
また私がお世話になっているS総合病院の場合は2年無再発を目標にしているので普通にいけば1年目は15回〜18回、2年目は6回〜12回となる。
回数に差があるのは副作用の程度や合併症の有無などさまざまな理由があるそうだ。

つまりBCG注入療法というのは導入期については6週または8週連続で注入するのが標準治療。(副作用によっては中2週間の場合あり)

維持療法期については初期は3ヶ月サイクルの3週連続を基準にするが経過次第では3ヶ月サイクルのままもあれば6ヶ月サイクルに変更することもある治療になる。

ちなみに副作用により断念する以外にBCG導入療法だけで終わる場合もまれにあるようだがBCGはそもそもTURBT後の病理結果によって中リスク高リスクと診断された患者が対象なので再発予防のためには維持療法も受けたほうが再発しない率が確実にアップする。

【1週間の副作用】
頻尿は5日目に職場復帰してからは治まった。
あとは排尿時の炎症がどうなるか。
結局翌日に3週目注入を控えた前日になっても今回は排尿痛が続いた。
痛みの程度は痛くないと痛みがあるの中間点。途中で動きを止めるほど痛くはないけどやはり少し痛む。
何しろ今クールは最初の高熱でメンタルがやられてしまい「なんとかスキップできないか?」「BCGの量を減らしてもらえないか?」と楽なほうに気持が向いていた。


でも私は「せっかく温存してもらった膀胱なので予防治療はやれることはやって後悔はしたくない」という気持もあるのでこの両者の葛藤になっている。

最終的には当日の体調と先生の判断になるかな。