【5月26日】
S総合病院泌尿器科外来。
5月11日に実施した2回目TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)の病理結果を聞く。
2回目結果はTaG2


【1回目TURBTのおさらい】
1回目結果はT1G2

1回目のTURBTで腫瘍は5cm大のものがひとつと腺癌が認められたが尿路上皮がんとしては大きいサイズながらそれひとつだけの単発だったことが救いだ。
結果非浸潤性、深さは粘膜下層のT1、異型度悪性度は3段階の真ん中にあたるG2。
大きさはかなりあったが単発かつ乳頭状(カリフラワー様またはイソギンチャク様)の顔つきでリンパ節や血管への侵襲(転移の芽)がなかったことでハイリスク群のG3は免れたようだ。

【2回目は1回目の腫瘍取り残しに注力】
私の膀胱がんでいちばん特徴的なのは腫瘍径が5cm大とかなりのサイズがあったことだ。そのため1回目TURBTで肉眼的な腫瘍は全て取れたがカメラで見えない部分に腫瘍が残っているかもしれない。と主治医の説明があり私も納得、同意のうえ2ndTURBTを実施した。

2ndTURBTはガイドラインでも推奨されている。
理由は1回目で筋層まで削れずに筋層浸潤の見逃しがあったりT1という粘膜上部と筋層の間にあたる粘膜下層に根がある腫瘍は根の一部が筋層にかかっているかもしれないからだ。
この説明だと2ndTURBTとは単に筋層浸潤があるかどうかをチェックするための手術といえるが筋層浸潤がないままだとしても次のBCG膀胱内注入治療へ移行した場合、再発リスクが有意に減るというエビデンスもあるようだ。
だから私も治療がひとつ進んだくらいの気持ちで2ndTURBTに臨んだ。

そして結果は前回削った腫瘍箇所に粘膜上部ではあったが小さな腫瘍が認められた。
取り残しか新たに見つかった腫瘍かは不明。
だが他に多発した腫瘍や筋層と粘膜下層に新たな腫瘍がなかったことには安堵できた。

【今後の治療方針が決定】
BCG膀胱内注入維持療法

6月からは膀胱がん再発予防にむけてBCG注入治療が行われることになった。
詳細は後日に書きます。

ひとまず腫瘍が2月28日に判明してから約3ヶ月、2度の入院、手術を経てがんの正体がすべて明らかになり『腫瘍を削り取る』ところまでは来れた。
ただ膀胱がんは再発率50%の特徴があるので予防治療は欠かせない。

6月以降は通院治療で大丈夫なのでまた気持ちを盛り上げていきたい。

ご拝読ありがとうございます。