なんとなく
新たなことに
チャレンジしてみました









そういえば
溜まってた有給を使ってなかったな…

そう思ったワタシは
数日間の有給休暇を取った
しかし
取ったからと言って
特に何か用事があったわけではない

ただ
なんとなく取っただけだった

それでもせっかく取った有給なので
近場に一人旅でもとも思ったが
ふと
地元のことが頭に浮かんだ
ならばと
数年振りに地元に帰ることにした

ワタシの地元は
今住んでるところから
車で二時間程で着く
特段田舎とかというわけでも
そして何か観光スポットがあるわけでもなく
どこにでもあるベッドタウンである

前日に実家に連絡していたので
実家に帰ると母に
案の定
「便りがないのは…」
と皮肉と共に
もう少し帰って来いと言われた
そして
どうしてこのタイミングで
突然帰ってきたのかとも聞かれたが
「なんとなく」
と答えるしかなかった
母は「なんそれ?」と訝しんだが
実際そうなのだから仕方ない

元ワタシの部屋は
荷物がない分むしろ殺風景である
それでも行く宛もないので
部屋でボンヤリしていると
母が部屋に顔を出し
「サトシ君のお墓参りに来たんじゃないの?」
と聞いてきた

あぁ…
そういえば
明日はアイツの命日か…

日々の忙しさにすっかり忘れていたが
帰郷した翌日がサトシの命日だったのだ
ワタシがこのタイミングで
なんとなく有給を取ったのは
ひょっとしたらサトシに
“久しぶりに顔を出せ”
そう言わたのかもしれないと思い
翌日
ワタシはサトシの墓に向かうことにした

サトシはワタシの幼馴染で
高校までずっと一緒で
毎日つるんでは馬鹿なことばかりしていた
どこにでもいる男友達だったが
高2の夏
体調が悪いと病院へ行き検査をしたら
大病が見つかり
それからはあれよあれよと弱っていき
秋の終わりに亡くなった

好きだったものや花を買い
サトシの眠る墓地のある寺へ向かった

寺に着き墓地を抜け
サトシの墓に近づくと花が見えた
そして墓前に来ると花の他に
サトシの好きな
缶ジュースとミカンが供えてあった

ワタシが来る前に
すでに誰か来ていたのは明白だが
供え物を見て
もう1人の幼馴染「マナブ」の顔が浮かんだ

それは何故かというと
ワタシとマナブしか知らない
サトシのある癖を
再現していたからだった

その癖というのは
ワタシ達の前では
缶ジュースとミカンを持ってくるときは
必ず缶ジュースにミカンを乗せて運び一言


アルミ缶の上にあるミカン


このダジャレを言うのだった


ワタシはマナブと同じ様に
ミカンを缶ジュースの上に乗せ
そして手を合わせサトシに挨拶をした

ちなみに花は
マナブのと合わせると多くなるので
失礼と思いつつも
マナブの相手をしてやってくださいと
隣のお墓に活けさせてもらった


さて
マナブに連絡でもするか









いかがでしたでしょうか?
“ドラマチックダジャレ”
まぁ
無駄すぎる助走ですけどね(笑)